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きっと


きっと君は、知らないうちにずっと遠い、届きそうで届かないところにいるのだろう。
昔から君の方が歩くのは早かったし、ご飯を食べるのも眠るのも、気持ちの整理を付けるのも
君のほうが、いつも早かった。

多分僕はどこかで、きっと僕たちはそのうちまた道が交わるのだろう、そうなった時は力一杯優しく温かく、君を受け止めよう、そう思っていた。

けれど、きっとそんなものは僕の儚い夢で。
きっと君にとって僕は、もう昔の人なのだ。

それでいい。それだからこそ今の君は輝いているし、より一層に魅力的なのだ。

それで、これで、きっといいのだ。


きっと。

これがいいのだ。

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