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あと一歩

いつも、あと一歩が踏み出せない。

学生時代に進路を決めた時も、仕事でもう一踏ん張りしなきゃならない時も、今、君にたった一言のラインを送信できずにいるのも

いつも、あと一歩。

この一歩が踏み出せたら、何かが変わる気がするのに。心のどこかでそう思えているのに。悩んで時間を無駄にするくらいなら、やって後悔する方が自分らしいと思うのに。

そう感じるところとは違う、心のどこかにいる『怖さ』を見て見ぬ振りすることが出来ないのかもしれないな。君が嫌な気持ちになったら、自分が傷ついてしまったらどうしよう、って。そうとは限らないのに、そうだと思い込んでしまう。臆病なんだ。

この一言を君に届ける、『送信』を意味する紙飛行機のマーク。     

本物の紙飛行機みたいに、あそこまで届けばいいなって力いっぱいに飛ばして、届く日もあれば届かない日もある、そんな不確定で、でも気持ちをちゃんと乗せられるものだったら、このマークを押せるのかもしれないな。

もう少し、風が吹いている日に飛ばしてみよう。お天気だともっといいな。その日までにもう少しだけ遠くに飛ばせる紙飛行機を作っておこう。

追記
結局、待てずに紙飛行機を飛ばした。
力一杯に飛ばさずともちゃんと君の元に届いた。あと一歩、踏み出して良かった。
よいお年を。

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