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20.ショウブPP

コウジはタエと逢う度に、彼女の期待に応えるように至福の世界へ導きたいと思うようになっていった。
彼女もそれを求めているかの如く勝負Pを身に着け、私の欲望を煽り自ら深い歓びを期待していた。
その気持ちが可愛く伝わってきていた。
その勝負Pは、特別なエロに特化したような下着やTバック、紐タイプでもなく清楚なものであった。
その微妙な選択にタエの性格が表れていた。その中でも、よく覚えているのは上下ピンクの可愛らしい下着は年齢的にも清楚なデザインでスリムな筋肉質の引き締まった躰には似合っていた。
あれは仙台空港に迎えに来てくれた時だった。
以前コウジは空港に到着後、レンタカーを借りて逢った事もあったが、その時はタエは自家用車で迎えに来てくれた。そのまま車をタエが運転してホテルへ入り、宿泊したのを覚えている。
ラブホだったが豪華で綺麗なホテルだった。
その時の勝負Pが変に妖艶なランジェリーでなかったことが更にコウジの心を強く掴んていった。
毎回、逢う度にタエのセックスに対する素直で清楚な身なりと表情に心を奪われていった。
今思えば、それも演出だったのかもしれない。
自身の立場と秘密を守るためには裏切り陥れ、コウジの人生を潰したのだから。。。
数年後に、あのピンクの勝負パンツ(勝負PP)をまた観たいと言ったことがあったが、二度と身につけて来ることはなかった。
既に家には置いてないような返事だったことを覚えている。
用意周到な行動だったことがうかがえる。

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