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勿忘草、語ります。/美しい言葉を知った

素敵な言葉だったので、語る。




「かえりばな」
ふと聞こえてきたのは、耳に残る言葉だった。



テレビから聞こえてきた気がする。私は今、夕ご飯の準備のため、食器を並べていたところだった。「かえりばなとはなんだろう?」と思いながらも、食事の準備のためキッチンに戻った。


次に食卓に戻ってきたとき、「かえりばな」の話は終わってしまっていた。



ご飯を食べながら、美しい言葉だと思ったので、なんとなく心の片隅にメモをしておいた。ご飯を食べ終わった後、メモアプリにもメモしておいた。



それから1週間くらい経った、ある日。

記事を書こうと思って、noteを開いた。この日は、なんとなく思考がとっ散らかって、一つにまとまらない日だった。


こんな日もあるんだなあ。


一度記事を書くことをやめた。こんな時のために、アイディアが詰まっているメモアプリを開く。日頃気になった言葉や思いついたことをメモしておく場所だ。

そこに、数日前テレビで聞いた「かえりばな」があった。

そういえば、これ調べてなかったな。
そう思い、早速調べてみた。


調べた結果。
「かえりばな」とは、「帰り花」または「返り花」と書くらしい。意味は、狂い咲きのこと。つまり季節外れに咲いた花のことだ。
同じ意味として、「忘れ花」ともいうらしい。


綺麗だなあ。
いい言葉だなあ。


季節外れに咲く花を「帰ってきた」と表現するのか。
まるで、時季外れの花でさえ「お帰り」と優しく受け入れてくれるような、そんな温かさを感じる言葉だ。


美しくて、優しくて、暖かい言葉だ。


「狂い咲き」も綺麗だけど。
「帰り花」の温かい響きも好きだ。


私の中に、新しいお気に入りの言葉が増えた。

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勿忘草(わすれなぐさ)
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