勿忘草、語ります。/「わからない」が楽しくて
集中しすぎて頭が痛くなってきたので、一旦語る。
大人になってから、
時間を忘れて集中出来る機会は減った。
仕事もある。
生活もある。
常にマルチタスクが求められているような気がするのだ。あれも、これもと追い立てられて、いつの間にか自分の全てを1つのことに割くことは出来なくなった。
大人になるとはそういうものだ。
そんな風に思っていた。
そう思っていたが、違うようだ。
涼し気な秋風の中に、凛と澄んだ冬の風を感じるように、唐突に新しい風が私の元にやってきた。
「わからない」ものを見つけたのだ。
ふと立ち寄った場所で、自分の中になかった新しい知識に触れた。いつもと違う場所で、見知らぬ世界があると知った。それに気づいた瞬間、時計を見るのも忘れて夢中になれた。
私の中に、まだ「わからない」を渇望する熱意があったのだ。
ふむふむ。
大人になって、「知っていること」が多くなった。そして、「これは知っている」「これは似たようなの見たことある」と、勝手に分類分けして、物事をさらりと流すようになってしまった。
けれど、
「わからない」ものは分類分けさえできなかった。
今までの知識じゃ歯が立たないもの。
「知っているもの」「似てるもの」と流せない、全くの「未知」。
ふふ。
その日私は、
新しさに触れて、
集中して、
夢中になって、
疲れ果てる大人になった。
楽しいねぇ。
「未知」を探しに行こう。
そこにきっと新しい「道」がある。
迷子になることも厭わず、夢中になって自分が見つけた「みち」を進む。
「わからない」って、なんて素敵なんだろう。
楽しいなあ。
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