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制作進行という仕事 その2

 以前、自分がやっていた制作進行という仕事に関しての話を書いたけど、今日はその続き。


 前回書いたのがかなり前なので、自分も何を書いたかよく覚えてないけど今回は今後の課題とか、過去の自分の経験を踏まえて書いていければと思う。


・進行業務の仕事の多さ


 制作進行の仕事は多岐にわたる。
だからこそ、ブラックとして有名だった訳だが、何故そんなにブラックというイメージになったのかを自分なりに18年間この仕事をやってきて気付いた結論を話させて貰うと、一番は多くの仕事が分業化されているなかで進行業務だけは分業化されてないことだと思ってる。

地上波のアニメーションに関して話をさせて貰うと約22分の放送に必要なカットが約350カット。それをアニメーターさんは一人頭多くても30カットで分業して作業をするけど、進行は一話数を一人で受け持つことが多い!

 稀に新人とかだと二人で受け持つことが多いけど、その場合大体もう一話数持ちながら進行業務をやってることが多くなる。

 最近は地上波だけではなく、劇場や盤面、オリジナル等の放送も増えてきたから一概に全てがそうだとは決して言えないが、おそらく多くの進行をやられてる人達は社員雇用で、一定の給料を払って複数の話数を担当してると思う。
でも、色んな負担を考えれば一作品で決まった単価を本来貰うべきだと個人的には思うけど、まだまだ、制作へ払われる予算感ではおそらく賄えないのだろうという想像はつく!
 自分にはプロデューサー経験はないから実際にどうなのかはあくまで推測ではあるけど。

・報われて欲しい


 何年も業界にいると負の側面も見えてくるけど、最近になってようやく少しだけ予算が高くなったのは感じてはいる。

 個人的には地上波のアニメでは最早採算とれないのでやめた方がいいとは思ってるけど、今でもテレビシリーズは多くの作品が放送されてる!
本当にやっていけてるのかな?
凄く興味はある!

 多くの制作進行をやってる人達はフィルムの出来を左右できる立場ではではあるけど、皆納品のために自分の時間やプライベートを犠牲にしてるのではないかと思ってる!
そういう人達が少しでも報われるためには、それに見合った単価を貰うべきだと個人的にはずっと思ってるけど、それを実現できるのはやはり大手だけっぽい。

・自分の経験から思うこと


 自分が進行業務を辞めたのはやっぱり、割に合わないと思ったから。今では業界の予算感に感じては大分マシにはなったとは思うけど、自分は20代の青春を全てこの仕事に捧げた❗
 それでも、やりたいことはやれたからまだ良かったとは思ってはいるけど。

今後は違う方向から少しでも色んな人が報われるために何をやれるか考えてみようかなと思う。

読んでいただきありがとうございました!

・次回予告


 次回は、進行の仕事で幾つか行った取材に関して書いてみようと思う。

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