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制作の仕事 取材編

 これまで自らの過去について語ってきたけど、制作進行という仕事をしてるとたまにあるのが、新しい作品が始まる際に資料を集めるための取材!

 今回は自分がやってきた制作の仕事をより身近に感じて欲しいということもあり、自らがやってきた仕事で一番印象に残った取材にスポットを当てて、紹介していこうと思う!


・一週間に渡っての取材旅行

 今回話すのは何度か取材に行った中でも一番印象に残った棒作品での取材旅行の話!

 自分が取材に同行するようになったのは、設定制作という作品の設定を作る仕事をするようになってから。制作進行としてのキャリアを5年くらい積み、作品も何作品かを問題なく回せるようになってからの事。

 設定制作の仕事は作品の設定を作る上でネットや書籍等から資料を集めたりもするけど、主に背景の参考としてより詳細な設定を作るために、実物の建物や観光地がメインの場合取材をすることがごく稀にだけどある。


・アポ取り



 自分の場合は過去に4回ほど取材に同行したけど、当時は、ずっと関わっていた作品から別の作品へ移動して間もない頃で、作品を作る班のメンバーも、色んな作品からベテランが集められていた。他作品から移動した自分が合流の一番最後だった!

 そこでの一番最初の仕事が取材!
主なメンバーは監督(総監督がいる場合は総監督も)、美術監督キャラデ(キャラクターデザイン担当者)、制作メンバーという感じ。

 取材をする上での最初の仕事はアポ取り!
これがなかなかどうして奥が深い。
 勿論、アポをとる際には会社名及び作品名を出すが、当然ながらその段階ではまだ世の中に出るのは一年以上先になる場合が殆ど!
 自分が超有名作品を担当した際には、作品のファンだからという理由でアニメでは初めて取材OKになった所もあったのを覚えている。

 取材日当日まで連絡を取り合いながら、業務に支障がでない範囲で取材をさせて貰うか、特別に営業時間外に空けて貰ったパターンもあった。
 
 そして、取材当日、担当者の案内のもと、一般客もいるなかで、作品の絵コンテを持ちながら、同じようなアングルで写真をとりまくったのを今でもおぼえている!

 その為にわざわざ当時最新のデジカメも買った。(残念ながら自分にカメラの趣味がなかった為、そのデジカメを使うことは殆どなかったから、今でもまだ新品のように残ってるしまだ使えるのかも?)

・一番大変な仕事


 この時、取材として写真を合計で2000枚以上撮っていた(全員の分も合わせて)のを、それぞれシーンごとに纏めるのも、設定制作としての自分の仕事。
ハッキリ言ってこの仕事が一番しんどい!

 まず、数がめちゃくちゃ多い上に、整理するときの見やすさや、フォルダ分け等のセンスが求められる。
 まぁ、誰が見ても分かりやすくする為にシーン毎にフォルダ分けするのは最低限やるとしても、出来る設定制作になるとそれを香盤表と紐付けてすぐ検索できるようにしたりする強者もかつてはいた!

 そこまでやってようやく取材の仕事は終わりを迎える!

 全体的には楽しいのとしんどいのが半分半分なのが取材の楽しいところではあると個人的には思っている。

・次回予告


 次回は、最近の自分の状況について語ろうと思う!

ではまた、次回!
今日も読んで貰ってありがとうございました。


fin



 
 




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