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和楽器の琵琶の利点

和楽器の演奏活動、普及活動をなさっている方の
記事のご紹介です。

シロウトにわか部外者の私が、琵琶活を通して
感じたこと、考えたことと、ほぼ一致しています。

琵琶には他の和楽器にはない利点が3つほどあり、ここをアピールすれば、明るい未来は創れるのでは、と思うこともあります。
 

 
①「一人で演奏するのがデフォ」
 

琵琶は基本的に一人で演奏します。

合奏をしなければ、他の人と相談、練習などを
する手間や時間が要りません。
「おひとりさまが気楽でいい」
という現代の潮流と琵琶はマッチしています。 

三味線なども一人で演奏できますが、
踊りや唄などの伴奏を頼まれそうですよね?

篠笛や太鼓などは
阿波踊りや祭り、獅子舞などの楽器隊に
加わってくれと頼まれかねないです。
うれしい人はいいですが、
おひとりさま好きにはちょっと面倒…

琵琶は立ち歩いて弾かないですから、
そもそも頼まれることもないでしょう。
 
琵琶は一人で気楽に続けられる和楽器です。
 
もちろん琵琶同士や他の楽器と合奏をする気に
なればできます。
独奏から大編隊まで、琵琶はやれます。
琵琶は演奏の幅が広いのです。
打楽器や吹きものには
ここまでの幅はないでしょう。 


②「吟遊詩人さながら、弾きながら歌い、
語ることができる」

琵琶は弾きながら歌い、語ることが
出来ます。

師匠によっては、自分で作詞作曲することも
推奨されているようです。

与えられた曲をこなすだけのお稽古とは
違う、クリエイティブな楽しみがあります。
 
怪談話もいいですし、軍記物、歴史物、
古典物語、現代物語、現代ドキュメンタリー…
やる気になれば、なんだってやれます。
 
高学歴女性の婚活100連敗からの大成功とか、
熟年離婚の大修羅場とか、
引きこもり30年の40歳が引き出し屋に
引きずり出されて再起を目指すとか、
特許の果物を盗まれた農家のジジイが
IT青年と組んでフルーツ泥棒を懲らしめるなど、
古の時代と変わらず、現代もなお
琵琶師が語るべき物語に溢れています。
 
和楽器の琴も、踊りや祭りにかりだされることは
まずなさそうな、一人でも静かに楽しめそうな
楽器ですが、
弾きながら歌ったり語ったりするのは
まずなさそうです。
 
外国語で歌えば、外国人にも
新しい喜びとひらめきを与えることも
出来ます。
 
琵琶はクリエイティブ精神を発揮すれば
まだまだ楽しみの多い楽器です。


③希少価値がある

なんといっても、琵琶は希少価値があります。
 
一説によれば、現在の琵琶人口は1,000人弱。
佐渡ヶ島のトキみたいな感じで、
数が少ないからこそ、よく知らない人にとってもありがたみが出ます。
 
今は小中高のうちに、和楽器体験が
ある学校もあるそうなので
ここでも、琵琶の見た目のカッコよさと
表現の幅広さをアピールできれば
いいですよね。
  
楽器が高価だとか
面倒を見てくれる琵琶製作者が少ないなどの
問題はありますが、
押し入れに眠ってる琵琶もあるでしょうし
仕組みづくりをすれば
やる気のある子どもや若者に無料で琵琶を
貸し出して、無料でレッスンすることも
不可能ではないはずです。

人口が増えれば、製作者や修理職人の
未来も明るさを増すのではないでしょうか。
 
 


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