不登校が気づかせてくれた(地方公務員✖️凸凹子育て 22 )
地方公務員として働いていると、色々な状況のご家庭があることを、毎日のように実感する。
「普通」って、なに?
そんなものないよね、ということを。
だけど、そう思っていたはずの私も、子どもの小学校、中学校時代は、「普通」の枠に子どもがおさまるようにしてあげなきゃ、と焦っていた。
そうしないと、子どもが可哀想だと思っていたのだ。
子どもが不登校になって、「普通」に学校に行くことがなくなった。
ママ友が気遣ってくれたり、親戚が心配してくれたりした。だが、そこにほんの少し漂う「可哀想に」の気持ちは、私を落ち着かなくさせた。
「普通」に学校には行ってない。
確かにマイノリティになるから不便なことが多く、大変だし不安にもなる。でも、だからと言って、我が家は別に不幸な訳じゃない。
可哀想って見られるのは、嫌だな、という気持ち。
そこではっと気づいたのです。
職員として出会う、相談に来られる様々な事情を抱えている方も一緒だなと。
大変だし不便が多いかもしれない。
「普通」という枠を求める人からは、勘違いされるかもしれない。
だけど、決して不幸でも可哀想でもない。
そのことに気づいて、私は、どこかにそんな気持ちのあった自分を本当に恥ずかしく思った。
子ども達の不登校の経験が気づかせてくれたこのことは、私の職員としての姿勢に確かにプラスに働いたと思う。
このままだったら、すごく傲慢な人間になっていたのじゃないかと、ぞっとする。子ども達に、感謝。