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伝える瞬間を捉える(地方公務員✖️凸凹子育て 42 )

子どもが真剣に何かを聞いてくる時、あ、ここは大事な場面だと思う瞬間がある。
昨夜は久しぶりにそれを感じた。
息子は、小1で不登校になったが、その頃何度か夜驚症のような様子を見せていた。

夜驚症(やきょうしょう 英語: night terror)とは、睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげるなどの恐怖様症状を示す症状のことである。

Wikipedia

あの時は、本当に怖かった。
やめてやめてと耳を塞ぎ、見えない何かを見て震えていた。呼びかけても私とは目が合わず、怖い夢の中から抜けられなくなってしまったような、そんな状態だった。
少なくともここ1年は見られなくなったので、身体的な成長や、環境の調整で、もう収まったかなと思っていた。

ところが、息子が昨夜突然「またあの時の怖い夢を見たらどうしよう。こわい。」と訴えてきた。
かなり不安になっており、身体をガタガタ震わせている。

まずは、不安を受け止める。
あの時は、怖かったよね、本当に辛かったよね、と。
しばらくそれを繰り返し、息子が涙を流しているのを見て、私は、落ち着かせるだけではなくて、その先に伝えたいことがあると気づいた。

だから、息子の手を握って目をまっすぐに見て、伝えた。
心配は悪いことじゃない。でも、生きていたらこれから先も心配なことはたくさんある。だから、心配な時に、どうやったら自分が楽になるかを探していくことが大事。あなたにはそれができるよ、とそんなことを話した。

私は、息子の特性について学ぶ中で、彼が自分自身の性質を知ること、自分への対処法を知ることが、生きやすさにつながるということを理解した。感情との付き合い方もその一つ。
だから今回、今だと思って、話をした。
長く話してしまったは、反省。もっと息子の気持ちを聞きたかったから、イマイチなできだった。きっと、伝えたいことの1割も伝わらなかっただろう。

だけど、こうして日常生活に突然現れる大切な場面、息子がこちらに真剣に心を開いている瞬間、それを捉えられた。
その時に持っている私の言葉で真剣勝負をしていくしかない。

その瞬間のために、もっと学び、自分をアップデートしていきたい。改めてそう思った。




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