
不登校でも幸せに過ごす③(地方公務員✖️凸凹子育て 57 )
おはようございます。ソラミテコです。
引き続き、不登校でも家族が仲良く笑顔で過ごせるよう、私が大切にしていること等を書いていきます。
今日は、子どもの言葉を一旦全部受け止める、ということ。
学校に行けなくなって、息子から出てくるのは耳を塞ぎたくなるような言葉や扱いに困る発言ばかりだった。
自分はゴミだ、死んだほうがいい、という自分を否定する発言。
外出すると、車のクラクション、駅のホームのアナウンス、多くの人がいる場所では「うるさい」と耳を塞いで、場合によっては泣き出した。
家でも、怖い。寝るのが怖い、誰か入ってきたらどうしよう、隣の部屋まで行けない、怖い。
「そんなことないよ」「大丈夫だよ」気にし過ぎだから、安心させたくて最初はずっとそう言葉がけをしていた。
でも、息子はめちゃくちゃ怒り出し、さらにパニックになりました。
途方に暮れて、子どもの頃の自分のことを思い出してみた。
そう言えば私はずっと「親は自分の話を聞いてくれない」と思っていた。
それはなぜか。
いつも、役立つアドバイスをくれたから。
私が前向きになれるよう、一生懸命「話をしてくれた」。
だから、私はいつも「聞いてもらえない」と感じていた。
それなら逆のことをしようと思った。
そして一旦、「そうか、そう思うんだね」と受け止めることにした。
「そうだね」とは決して言えない。それは嘘をつくことだ。
だけど、「そう思うんだね」と受け止めることはできる。
最初は上手くいかなかった。
息子は、私のこの言葉を発した時の感情を敏感に読み取るので、「そうか、そう思うんだね」という言葉の裏に、可哀想だなとか、どうしたら変えられるかな、という気持ちがあると絶対に反抗した。
だから、何度も練習した(幸い、毎日のことなので練習する機会はたくさんあった…)。
自己否定の言葉は私の心もグサっと刺されるため、受け止めるのが一番難しかったが、「うるさい」「怖い」には対処しやすかった。
自分が息子だったら?うるくて外に出るのが怖い。家の中も怖くて安心できない。
その立場を想像して工夫した。
イヤホンを使う、逆にテレビの音は聞こえるよう手元のスピーカーを買う、外出時には、煩そうなところを一緒に探して「あ、ここはヤバいよ!」と避ける、怖いと言うなら抱きしめる、ブランケットで包む、電気をつけたまま眠る、など工夫ができた。
その他には、同級生に合わないように、道を選び時間帯を考えて行動する、などもある。
今でも継続していることも多い。
そうやって、まずは子どもの言葉を受け止める。
子どもの立場に立つように努力する。
それを繰り返すことで、子どもの心は徐々に落ち着いてきたし、私も子どもの言葉を受け止めるのが上手になってきた。
子どもは、心を開いて細かいことまで訴えてくるように見えても、親には言わない気持ち、言えない言葉があると思う。
それを分かることはできないし、全部分かろうとする必要もないと思う。
だからこそ、言葉にしてくれたことは、例え「そんなことないよ!」と言いたくてもグッと堪え、一旦全部受け止めたい。
今でも大切にしていることだ。