心に矢が刺さる

今までの人生の中で心に矢が刺さっていくのを想像できるようになったのは初めての経験だった。

移動して今までの仕事内容と異なるため覚えることと、慣れないことをやる不安でいっぱいいっぱいであった。が今思えばまだ、始めの頃は理想像を思い浮かべ仕事をできていた。

仕事を覚えていく中で今までのやり方との違いに慣れず、上司から指摘されることや問われることが多くなった。
同じ部署でも雑談を交わすことはほとんどなく、連絡や申し送りはメールがほとんどで、メールでできてないことやこうする方がいいのではというアドバイスが送られてくる。それを見るたびにアドバイスでさえも『何故、できなかったのかのか。』と問われているように聞こえてきて『すいません。』『申し訳ありません。』と返答するたびに自分の心に矢がブスブスと刺さっていく感じがした。
直接聞くよりも文章で見る方が何倍もつらく、文章を書くのが苦手な私はそれになんと返答したら良いのかと考えるたびにしんどかった。。
自分はできない人だと思うようになり、自信なんてものはなく、こうなりたいという意欲さえもなくなった。そして、いつからか人と話す時に相手の顔を見ることが怖くなった。

その頃からか。。
体は元気なのに朝起きると胸が痛く、息をするのもしんどくなり、仕事中はできない不安で押しつぶされ、家に帰ってできないことを責めて泣いて疲労で寝る毎日を送るようになったのは、、、