見出し画像

敷かれたレールに結局戻される

18歳。現在高校3年生。

中学3年生の時にチャレンジがしたい!という単純な理由でカナダの公立高校に正規留学することを決断した私はまた進路の選択に悩まされている。悩みではなくほぼ愚痴に近いのかもしれないが。


高校受験の苦悩

単純な理由でカナダ留学を決めたと言うのは認めざるを得ない。しかし、一応ちゃんと悩み、もがいて苦しんで最終的に15歳の自分が出した結論は海外に行くことだった。

本当は日本の公立高校へ進学する予定だった。それも偏差値70越えの超超有名な進学校を目指していた。なんの理由もなく。多分みんなに認められたかったから?家族に褒めてほしかった、自慢の子供でありたかったから?そんな曖昧な理由で自分のレベルより高い学校を真剣に目指していたのである。


ストイックすぎて壊れてしまった

やると決めたら本気でやるタイプ。起きてる時間は全て勉強に費やすことを徹底した。夜は12時半に寝て朝5時に起きるという生活を本当に5ヶ月間続けた。学校の10分休憩やお昼休み時間も全て勉強に捧げ、人間関係を完全に絶った。女子の群れから外れ一匹狼になり、青春をすて男子に笑顔を振り撒くことをやめた。もちろんスマホもやめて、SNSやYoutubeも完全に禁止にし、友達からの遊びの誘いも完全に断った。

全てのエネルギーを学力向上のために費やしたかった。

でも全部失敗した。性格が最悪になった。自分にも他人に対しても。
成績も全然伸びてくれなかった。むしろ得意だった数学は下がった。

今考えると睡眠不足と過度なプレッシャー、ストレスの蓄積が原因なことは明らかなのだが、この時の自分は明らかにおかしく精神と身体にあらゆる異常が起きていた。

  • 勉強していると自然に涙が出てくる

  • 教室に入ると息がしづらくなる

  • テスト中は意識しないと呼吸ができない

  • 摂食障害になった

  • 学校で給食が食べれなくなった (喉が閉まる感じ)

  • 何もかもが楽しくなくなった

夏休みに猛勉強した上で挑んだ秋の模試。成績が全く上がらなかった。
ここで堤防から飛び降りたらどうなるんだろうと、ママが毎回塾の送迎をしてくれている中、車窓から堤防下15メートルほどに流れる川を眺めてずっと思っていた。もうほんとに諦めたかった。なんでこんなに頑張っているのかわからなかったし、死ぬ以外にこの受験戦争から逃げ出す方法を見いだせなかった。


一日限定でYouTubeを解禁した

10月が後半に差し掛かろうとしている頃、一日だけ自分を甘やかして塾から帰った後にYouTubeを見ていいことにした。何を見たかったかは覚えていないが適当に流れてきたYouTubeで私の進路は決まった。高校留学をしている女の子が現地の生活について発信している動画を見て自分も海外で高校生活を過ごしたいと思った。自分でも本当になんでこの動画を見てからいきなり高校留学に興味を持ったのかはわからない。CAになりたいという夢があったので、英語を学べる!みたいな単純な理由づけをしていた気がする。でも、多分、自分は限界だったんだと思う。英語なんて全く喋れないけど、先のことなんか全く想像できないし辛いところから抜け出したかった。


わたしは11月で同級生の誰よりも早く受験を諦めた。受験は3月なのに冬休みすら乗り越えられなかった。でもみんな最後まで戦い抜いて本当にすごいと思った。


日本に戻って大学受験


英語が全く話せずに来たけれどカナダ生活も二年半が過ぎて、問題なくコミュニケーションが取れる様になった。来た当時は本当に大変でたくさん苦労したし、受験期より泣いたと思う。それを乗り越えた今、わたしは次の進路に悩まされているところである。

15歳の自分とは違うので自分にはたくさんの選択肢があって、自分の望む方向へ進めなかったとしても絶望する必要がないことを知っている。どの道に進んでも自分で軌道修正できるし、むしろ予想していなかった道でも楽しめちゃうことを自分は知っている。

そして私は日本の大学へ進学することを検討している。これは数ヶ月前に決めたことなのだが、やっぱり受験勉強が必要らしい。懐かしいな。


偏差値のせいで自分の意思が乱れる


少し自分に失望した。
志望校をまだ考えている途中なのだが、15歳と自分と変わらず偏差値に囚われている自分がいる。東京の大学とか全く興味ないのに名声を気にして早稲田大学、上智大学に行きたいと思っているかもしれない。本当は北海道で生活したいから道内の国公立大学へ進学したいのだ。

いくつかの大学を受験するからいわゆるランクの高い大学にも合格するだろうと思っている。そこで偏差値の高い大学を蹴って本当に自分の行きたい大学に行けるのほど自分に勇気と決断力があるか分からないのだ。

偏差値の高い大学に行った方が就職に有利なのは分かる。日本がまだ学歴社会なのは知っている。じゃあ早慶、MARCHに行く?就活で優位に立つために??それって自分の人生じゃない。学歴社会に勝手に自分の人生決められてる。せっかく中学卒業して海外に飛び出したのに、日本の戻ったら自分のみちは矯正されてみんなと同じレールに乗る。私がどんな風に今までを過ごしたかではなく、岐路の最終地点でレッテルを貼られる。

就職のために一応偏差値の高い大学に進学にして、将来が保障されているが、決められているレールに沿って生きていく。

それか、自分の行きたい地方大学に進学にして、大きな将来の保証はないものの自分のしたいことを貫いて生きていく。

早慶=負け犬

「別に賢い大学に行ってもやりたいことできるでしょ」
「学歴はある方が選択肢が広がる」


違う。自分は学歴社会で優位な立場にいたらその権利を活用してやろうとして生きていくと思う。興味ない大手企業やホワイト企業と呼ばれる様な会社に就職することにガチになって、日本社会のシステムに肖ると思う。


最後に


みんないい会社で働くために生まれてきたの?
大手で働いている人の大半は、ずっと学生生活で色々我慢してきて、たまたま当たった大吉に縋って生きているのではないだろうか。

高収入を得ることが人生の幸福度を決定づける重要な要因なのだとしたら、自分のしたいことを惜しみ個性を潰してまでも、敷かれたレールを一度もはみ出すことなく進んだ従順な人間のみに、分かりきったレベルではあるもののある程度の幸せを掴みとれるんだろうな。


自分はリスクテイカーでありつつ、めっちゃ面白い人生歩みたい。敷かれたレールとかガン無視で日本人らしさの欠片もない様な自己主張が強すぎる逆張り女を貫く。日本に戻り大学生になっても多分ずっと文句言いながら悩み続けるんだろうな。




いいなと思ったら応援しよう!