献血に行きたい(もう行けないけど)
まだまだコロナ禍であった2021年の夏に久しぶりに献血に行った。コロナ禍で外出する口実が欲しかったうえ、コロナ禍での人々の苦境を目にしてなにか社会のお役に立てればと思っていたのであった。献血は元手が掛からないし。
それ以来、ときには全血献血、ときには成分献血と最小限のスパンで献血を繰り返して、2023年12月初頭まで、約1年半で15回の献血をしていた。
最後の献血から少し経った2023年の終わりに、本態性血小板血症であることが分かった。以前の記事にも書いたけれど、健康診断では長らく血小板の数値が基準値より高いことを指摘されていたし、献血前の検査でも同様だったが、とうとう病気であると診断されたというわけだった。
自分の献血は、これでおしまい。日本赤十字のいう特定の血液疾患に該当するので、献血を遠慮しなければならない。
ああ、楽しかったな、献血。ひとさまのお役に立てるのは嬉しかったし、献血会場のスタッフに感謝されるのも嬉しかった。いろんな年齢のいろいろな格好の人々が献血に来ているのを観察するのも面白かった。成分献血で対象でない成分が戻ってくるときのヒンヤリした感じも面白かったなあ。血小板が多いので、血小板が大量に必要になった際に呼び出すリストに載ったのも、珍しい経験で楽しかった。
ついでに骨髄バンクにも登録しようかと思ったところで、病気が発覚。骨髄移植のレシピエントになるかもしれない立場に回った。
できないことがあるというのは、やっぱりちょっと寂しい。嘆いたり悲しんだりするほど強い気持ちでもないけれど。
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