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子育てに自信をなくすとき
私は要領が良いとは言えない。
パート勤務で保育園は短時間保育になり、下の娘のお迎えが早くなったから日々に余裕が出ると思いきや、正社員で働いていた頃と何も変わっていない気がする。
お迎えに行ってもすぐには保育園から帰らない娘。絵本を読み、自転車に乗る前にも手すりで遊び始める。後からお迎えにきた何人かのお友だちを見送り、鬼の存在をちらつかせなんとか帰宅してから、私は終わっていない家事の残りに追われる。洗濯物を取り込み、夕飯を作り、お風呂を掃除する。
洗濯物問題はドラム式にすればいい。
夕飯作りは朝や週末にまとめて作ったりすればいい。
お風呂掃除もお迎えの前にすればいい。
わかっているけど、何年も解決していない。
ドラム式洗濯機は、今の洗濯機が壊れたタイミングで導入するかもしれない。
夕飯作りはできるだけ手作りしたい気持ちと自分の気分転換のために続けたい。でも私が夕飯を作る間、娘たちはポケモンかプリキュアのお世話になっている。良くないよね、自分で自分に突っ込む。
娘たちは飽きると「おてつだいするー」とキッチンにやってきて、トマトのヘタとりやお米研ぎ、謎のスパイス調合タイムが始まる。お風呂掃除は夫がしてくれることもある。私がやるときはたいてい下の娘がお手伝いに来て水遊びになってしまう。
結局、理想と現実はかけ離れている。
母になり11年を超えたが、私の本質は変わらない。
夕飯の前に下の娘とお風呂に入りたいのに、「ごはんのあとに、はいるのー」と拒否されるし、それをうまく誘導することもできない毎日。
子どもたちと一緒に過ごす時間をうみだすために、家事は早朝や夜、週末にまとめてやったらいいんだろうな。
最近よく思っていることがある。
私に足りないのは覚悟と頑張りなのではないか。
子どもたちのために…と忙しい中でも行動する友人たちと話していると、自分がいかに怠惰な人間なのかと思い知らされる気がして、子育てに自信をなくしてしまう。
子育ての正解なんてわからない。
こうやって考えている間も、時間は進み、子どもたちは成長していく。
そうか。今はネガティブになっちゃうときなのね。と自分を慰める日々。
多分、私が要領よくなることはない。
そんな私を選んだ夫や娘たち。
心の中でごめんよーと謝りながら、これでも真面目に一生懸命やっているんだよ、という私の心の叫びがいつか伝わればいいな。