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漢検に挑んだ話
週末、漢検を受験してきた。
試験会場で試験を受けること自体が
何十年ぶりなんだろうという私。
わが子に勉強しなさいって言う割には
じゃあ私は勉強してるの?
やってない人に言われても説得力なくない?
っていうところから始まった挑戦。
自信を持って試験に挑めるほど
勉強はできなかった。
ここ数年で一番勉強したけれど、
もっとできる時間はあった気がする。
やっぱり足りない覚悟と頑張り。
時間はあったのにね。情けない。
出たな、言い訳マン笑。
勉強するする詐欺よりはマシかな、
なんて思いながら。
あっという間に試験当日はやってきた。
会場につくと、わが家と同世代と思しき
保護者と子供たちの大群。
そうか、勉強熱心なご家庭は、お子さんが
漢検受けるのね…と気付く。
私は付き添い保護者ではなく、受験者。
明らかに浮いている気がして落ち着かない。
係りの方に案内されるまま受験級の部屋に
入ると、受験者の年齢は色々。
少しホッとしたのも束の間。
私の前の席に座ったのは
低学年くらいの男の子。
優秀な子が多いんだな…と動揺してしまう。
勉強をする習慣を取り戻したいと思って、
申し込んだ漢検。
仕事にプラスになるわけでも、
ましてや給料の足しになることもないだろう。
あわよくば、いずれは長女と一緒に
漢検にチャレンジする日が来たらいいなと、微かに期待していたのも嘘ではない。
日常生活の中で漢字を書くことは減った。
それでも、知ることや曖昧な記憶の再確認
など勉強していて楽しかった。
久しぶりに漢和辞典を広げたり、
部首って大人になって使わないでしょって
心の中で突っ込んでみたり。
学生時代の点数を取るための勉強とは違う。
試験時間の静けさ
鉛筆の音
問題を一通り解き終わって、
見直しをすること
解答用紙を後ろの席から上に重ねて
回収すること
すべてが懐かしくて新鮮だった。
娘はこういう空気感を
学校で試験のたびに感じているんだなと
尊敬した。
数年後、娘たちは受験に挑むだろう。
私は母として、
どんな姿を見せていけばよいのだろう。
どうやって支えることができるのだろう。
来月には漢検の合否結果が分かるはずだ。
私は引き続き興味のあることを
勉強していきたい。
次は何の勉強をしようかな。