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いつも通りの授業を参観できた日

先日、長女の授業参観があった。
今年の担任は、まだ若い女性の先生。

図工室で行われた授業参観。
チャイムが鳴ると説明もなく制作が始まり、親はただ見ているだけ。よく見ると黒板にその日やることが貼ってあった。
どうやら思い通りに授業が進んでいないらしく、親にも手伝ってもらえたら…と子どもたちに話していたようだが、実際は先生は子どもたちのサポートで大忙しで、そのまま授業は終わった。
「最後まで終わった人?」先生が聞くと4割くらいの子どもが手を挙げた。先生はがっくり苦笑い。分かりますよ、大変ですよね、と心のなかでつぶやいた私。

まさに【授業参観】だった。
これがいつもの授業風景なのだろう。教室で行われる授業参観よりも子どもたちは緊張していないように見えたし、どんな風に同じ班の子たちと関わり授業に参加しているのかが見えて、とても嬉しかった。普段は手を挙げて発言することのない娘。友だちが作業する間に進んで補助をする娘の姿は、家では知ることのできない新たな一面だった。

進級してすぐの授業参観のときには子どもたちはもちろん、先生も緊張しているようで、なんとなく授業が思い通りに進んでいないように見えた。
おそらく先生より歳上ばかりの保護者たちはこの授業風景をどんな風に感じたのだろうと少し気になった。

最初は大人しくてつまらないクラスだと嘆いていた娘。しかし最近は楽しい出来事も増えたみたいで安心した。
クラスでは時々、大なり小なり問題が起こるらしい。まだまだ若手の先生と言った感じで対応を聞いてもなかなか興味深い。

でも、自分の社会人2〜3年目の頃を思い出すと、あの頃の自分の経験値でこの子どもたちを一人でまとめるのがいかに大変なことなのか思い知らされる。
全く業種は違うけど、大変だろうなと。尊敬の気持ちしかない。

小学校の先生という仕事を選び、邁進している若い先生。きっと私が想像しうる何十倍も大変なことがあると思う。

授業参観の後に懇談会があり、終わった後に少し先生とお話をした。娘のことで先生と共有しておきたいことを伝えると、
「とても人懐っこくて、本当に学校を楽しんで過ごしていますよ」と笑顔で教えてくれた。

娘の良さを見つけてくれている先生の言葉は、私の小さな不安を包みこんでくれた気がする。勉強や運動で目立つわけではないけど、そうじゃなくて、そうじゃないところで良さを見つけてくれているありがたさ。

ベテランの先生の安心感もある。正直、最初は若い先生か…と思った。

でも、今年この先生が担任だったことは娘にとってきっと良かったんじゃないかと思っている。親しみやすくて話しやすい先生。
クラスの様子を見ていても、子どもたちがどことなくしっかりしてきて、協力して先生を支えている気がした。


先生の仕事は本当に大変だと思う。
その仕事を選び、時間と心を割き、今日も子どもたちの前に立ち奮闘する先生に心から感謝している。





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