雨と仲良くなる方法を探して
季節の変わり目は雨の日が多い。
私は多分〈雨女〉だ。
子供の頃は、入学式には雪が降り、
キャンプや旅行のときには台風がきたことも。
今は旅行や楽しみなお出かけがあるとき、
週間天気を見るのをやめた。
楽しみなはずなのに、行く前から天気に左右されて気分が上がったり下がったりする。
疲れてしまう。
雨があまり好きではない。
生まれてから長く住んだ家は駅から遠く、雨になるとバスを利用したり、歩いて靴が濡れたり、なんとなく不自由に感じることが多かった。
家の窓から外をみた時には、
降っていなかったはずの雨。
出かけると降り出すのは日常茶飯事。
またか…
どんだけ雨に好かれてるんだろう。
最近は雨が降ってきても
やっぱりねと笑えるようになった。
雨雲レーダーに頼ることもあるけれど、外れると怒ってしまう自分が好きじゃないから、ほどほどに信じることにして。
それにしても子どもって
なんで雨が好きなんだろう。
長靴を履き、合羽を着て
不器用に傘を持つから、意味がない。
水たまりには進んで入っていくし、
大雨でも喜んで散歩。
びしょぬれで大満足した笑顔は愛おしい。
こちらまで笑ってしまう。
雨の日の保育園の登園は
憂うつになるくらい苦手だけど、
いつも以上に時間をかけて、
たくさんおしゃべりしながら歩く道のりは
いつか思い出したときに
大切な温かい思い出になるんだろう。
子どもたちが大きくなり、雨の日のママとの思い出が笑顔だと嬉しい。
雨ともう少し仲良くなりたいな。
長靴と合羽と折りたたみ傘は
お気に入りを手に入れた。
なんだ。
お気に入りたちに囲まれて雨の日も
結構悪くないのかも。
今朝も私が出かけるときに雨は強くなった。
でも、仕事を終えて店を出ると晴れていて
それだけで嬉しかった。
そして、綺麗な夕焼け。
「きれいだね。」
子どもと話しながらの帰り道は、私を笑顔にしてくれる。
雨のことがちょっと好きになれそうだ。