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縄文時代に思いを馳せた旅。

去年の秋の話。

三内丸山遺跡に行きました。
昔から歴史が好きで、今の仕事にもつながっているけれども、そういえば一度も訪れたことがなかったな、と思ったので日帰り弾丸で行ってきました。

教科書や資料集でさんざん見てきた竪穴住居や高床倉庫。
実物を見るとその小ささに驚きました。

竪穴住居
高床倉庫


そして、大きな建物たち。
その大きさや高さだけでなく、当時の人々がこれだけ大きな建物を建てるだけの力や技術があったのだと、驚かされました。

物見やぐら?
集会所みたいな建物だったと思われる。

そして、我々と同じように、死者を弔う習慣があったこと。
人間が他者を思う気持ち、死後や呪いのような得体の知れないものを恐れる気持ちは、今も昔も変わらないんだと実感しました。

道路沿いに並ぶお墓

そして遺構の近くに植えられた栗やどんぐりの木。
栗やどんぐりを探しながら、きっと縄文時代の人たちもこうやって栗やどんぐりを必死に探していたんだろうな、と思うと、縄文時代がぐっと近く感じられました。

栗みーっけ!
どんぐりはまだもうちょっと待っててね。

三内丸山遺跡の資料館に行くと、当時の人々がどのように生活してきたのか、出土品などから考察した様子が分かります。
もしかしたら縄文人が見たら「こんな使い方してねーよ!」って言いだすかもしれない。真実は誰にも分からない。だからこそ縄文時代は面白い。

有名な土偶
縄文ポシェット
大量の土器。全部重要文化財という京都もびっくりの並び。

三内丸山遺跡の建物たちは復元されたものとはいえ、昔々、文字もろくにない頃にここで生きていた人たちがいたのだと実感しました。そして、その人たちから脈々と続いてきた歴史の先端に私たちが生きていることも、改めて感じた旅になりました。

数千年後、人間か人間以外の知的生命体か分からないけれど、誰かが「数千年前にこの地球に生きていた生物はこういう生き方をしていたのだろう」って言われるのかな? それはそれで見てみたいな。

#忘れられない旅

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