食べることが面倒くさい
私は食に対する関心があまりない。
正確には、料理を作るのは好きだが、食べることに興味がない。
甘いものは好きだったが、クローン病が発症してからは洋菓子が身体に良くないこともあり、段々と食べたい欲も減少していった。
時間がもったいない、一日三食、完全食で済ませたい。
というわけでもない。
なにか漠然と食べることが面倒くさく感じてしまう。
人と一緒にご飯を食べることは好きだし、
お酒をほとんど飲まないのに、飲み会には参加する。
美味しいものを食べているというより、その雰囲気を食べているという表現が近いかもしれない。
特に仕事が忙しかったり、精神的に参ってたりすると余計に関心がなくなる。
今日も気がつけば、朝から何も食べずに夜を迎えている。
お腹が空く感覚はあるが、少し時間が経てば気にならなくなる。
空腹を満たすより、食べることの面倒くささが勝ってしまう。
一人でいることが好きで、30を過ぎたが結婚願望もまだない。
ただ、毎日一緒に楽しくご飯を食べることのできる関係は必要なのかもしれない。
令和の通い婚。
四六時中、他人と一緒に生活する様子は想像できないが、
食事を作り、それを自分が心開いた誰かに振る舞い、一緒に楽しく食事する。
そんな暮らしができるなら結婚というものも悪くはないのかもしれない。