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ウヨンウ弁護士は天才肌を見てみた

あらすじ
自閉スペクトラム症を抱えていることから、対人関係が苦手で共感性に欠ける一方で、ソウル大学の法学部を首席で卒業するほどの頭脳をもつヨンウは、幼少期から周囲の嫉妬や嘲笑の的にされることが多く、冷たくあしらわれてきた。感情を表に出すことが難しいヨンウだが、その頭脳の高さ故に、心なく放たれた嫌味や差別的言葉の意味はしっかり理解しており、気にしていないようで実はしっかり傷ついている。そんなヨンウは縁あって韓国の大手事務所ハンバタで働くことになるわけだが、そこでの様々な出会いが、彼女自身の人生、だけでなくその周囲の人間の人生や思考まで大きく変えていく。このドラマの最大の魅力は、取扱う裁判に関わることだけでなく、日常のシーンから同僚や上司、家族との関係性の変化が非常に細かく散りばめられている点である。自閉スペクトラム症によって柔軟性や社交性に欠ける一方で、そのまっすぐで飾らない言葉が思いがけず周りの人を救い、前向きにさせていく様子は毎度心がじんわりあたたまる。
また、ドラマで扱われる裁判の議題についても、障がい者や性に対する差別、相続問題、大規模道路工事による訴訟などの身近な問題が多いため、視聴者側も想像しやすく見ていて飽きない。裁判を通じて、彼女の中の正義と事務所や社会の利益との葛藤も細かく描かれている他、全ての裁判で勝訴に収まるわけではなく、社会の不平等さや辛辣さも絶妙に描かれていて非常にリアルで面白い。


※ネタバレあり感想
個人的には、最終話でヨンウがテスミの前で【私の人生は価値あるもので美しいです】と肯定するシーンが最もアツいシーンでした。
自分はそばに居る人を孤独に感じさせてしまう、常に世話させてしまうためお荷物になると思い、他人との関係性に一線引いてしまっていたヨンウが、それでも自分と一緒にいたいと言ってくれたジュノ、なんだかんだ放っておけずに優しくフォローしてくれるソヨン、最終的に仲間として支え合うことを選んだミヌ、寛大な心でヨンウの長所を最大に引き出し育ててくれたミョンソク弁護士らとの関係性を築く中で、徐々に構築されていった自己肯定感だと思うんですよね。とてもいい。ぶっ刺さる。
続編があるとの噂がありますが、もし続編があるとしたら、ヨンウとジュノ、ミヌとソヨンの恋愛の行方はもちろんのこと、ヨンウの父とテスミとハンバダの代表ソニョンの三角関係も詳しく知りたいですね、、、、。ライバル事務所というだけであんなにソニョンがテスミをライバル視するものなのか、、?とずっと疑問だったのでソウル大在籍時代の確執とかも明らかになると面白いなぁなんて期待してます。

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