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稽留流産~流産手術までの過ごし方
こんにちは、りんごです。
今回は稽留流産(けいりゅうりゅうざん)の体験と手術までの過ごし方について、私の体験を書きます。
私自身、初めての流産。とても悲しい経験をしました。そんな時に涙に寄り添ってくれたのは、同じ経験をした方のブログや体験記でした。
だから私の経験も、今流産で悲しみの淵にいる誰かのお役に立てればと思い書きます。
流産にもいろいろある
実際に自分が流産を経験して、はじめて流産にもいろいろあるのだと知りました。以下は妊娠初期に起こりやすい流産の種類です。
完全流産:子宮内容物がすべて体外に出ている状態。経過観察や子宮収縮剤などの使用で対処できることが多い。
不完全流産:子宮内容物の一部が体内に残っている状態。出血のコントロールのために子宮内容除去手術をすることがあります。
稽留流産:症状が全くなく子宮内にまだ胎嚢が見える状態。
切迫流産:妊娠20週未満で子宮頸管の開大を伴わない性器出血がみられる状態。
稽留流産
私の場合は妊娠6週の稽留流産と診断されました。妊娠5週1日目で受診した際は、胎嚢しか見えず、結局一度も心拍を確認することはできなかった。
妊娠5週1日目で受診した際に、先生から「妊娠初期の流産は確率の問題だから、気を付けてても仕方のないことだから」と、妊娠発覚で嬉し涙が出そうなほど喜ぶ私に、流産リスクの念押しをされました。今思うと、あの時に先生には何らかの流産サインが見えていたのかもしれません。
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妊娠初期の流産は高頻度で起こる
実は、妊娠初期の流産は15~20%の確率で起こるそうです。そう考えると、流産を経験している女性はたくさんいるのですね。流産後、無事に1人目・2人目を妊娠された方がほとんどで、本当に確率の問題なんだと実感しました。
流産が分かる前から、「流産 傾向」「心拍確認 妊娠5週」「流産 自覚症状」など悪い想像と、「妊娠 職場報告」「妊娠 つわり」など良い想像をぐんぐん膨らませ、もはや検索魔と化していました…
(誰でもそうだと思います。気が済むまで調べたらいいんだと思います。)
ちなみに、つわりっぽい症状はありました。吐き気や食欲減退はなかったですが、熱っぽい・眠気・疲れやすい等は感じていました。つわりが軽かったのも流産だったからなのかな…?(短い妊娠初期でしたが、この時の過ごし方や症状も、また別の記事で書きます)
誰も悪くない
妊娠初期の流産は、染色体異常が原因であることが多いそうです。
言ってしまえば、受精した時点で育たない運命だったということ。こうして書いている今も本当に辛いですが、誰のせいでもなく、何が悪かったわけでもなく、仕方のないことだと思います。
クリニックの先生や看護師さんも、業務的な対応でした。エコーで「うーん、心拍見えないですね」と言われたときは、心拍確認が初めてだったので、何のどこを見て心拍が見えないと言っているのか、意味が分からなかったです。「だって、明らかに2週間前よりも胎嚢は大きくなっていて、その中に小さな赤ちゃんの姿も確認できるのに!」と頭の中はプチ混乱でした。
その後の診察で、淡々と流産後の処置(自然排出するか手術の選択肢がありどちらにするか、そのリスク等)を説明されました。まだ感情が追い付かず、進められるがまま手術の予約を取りました。
その後、麻酔のための体重測定や当日の説明を受けるまでの待ち時間で、じわっと涙が出てきてクリニックで1人静かに涙を流しました(マスクしてて良かった)
帰宅途中、同じく流産を経験している姉から、私の報告に対して即レス。メッセージをみて、また目がうるうるしてきました。
帰宅後、不思議とお腹は空くもので、無心で餃子(冷凍のモノ自分で焼いた)とご飯と味噌汁を食べました。午後から仕事だったので、パソコンを立ち上げます(基本的に在宅ワーク)
「あ、そうだ。まずは上司(女性)に手術で仕事を休むことを報告しなくては!」と思い、報告へ。妊娠報告もしていなかったので、私が妊娠2ヶ月だった事に驚き、流産に悲しんでくれました。また、妊娠中に身体を気遣ってあげられなくてごめんね。と詫びてくれました。(いやいや妊娠報告してなかったから、気遣えなくて当たり前です。と思った)そのまま、号泣してしまい上司は反応に困ったと思います。男性だったらもっと困っただろうなと思う…。
その日は淡々と仕事を終わらせて定時であがり。
家でシーンと1人を感じ、思いっきり泣きました。本当ににワンワン泣きました。ティッシュ半箱使うくらい、泣いて泣いて泣きました。
泣きすぎて目もパンパンに腫れていました。あぁ本当に在宅ワークで良かった。会社でこんな泣いて取り乱したら、皆困りますよね。
しばらくして夫が帰宅。ベッドに潜り込んで泣いている私を無言で優しくさすってくれました。(基本、こういう時あんまりしゃべらない人です)
そこから、また号泣。「苦しい、悲しい」を連呼しながら泣きました。
夫が何食べたい?と聞くのでプリン。と言ったら、大小さまざまなプリンを沢山買ってきてくれました。晩御飯も作ってくれた。
この日はお風呂にも入らず、そのまま12時間ぐらい寝ました。夢は見たかな?あんまり覚えてないです。
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旅立ちまでの時間を楽しむ
翌日は、夫と以前から行きたかったカフェにモーニングを食べに行きました。この子が旅立つ前に、色んな景色を見せてあげよう。少しでも思い出を作って旅立たせてあげよう。旅の途中おなかが空かないようにいっぱい食べよう。と夫と前向きに過ごすことができました。
このように考えることができたのも、同じ経験をした方の記事を読んだおかげです。
少しタイミングが早かっただけ。お空に出かけてまた帰ってきてね!
ちょっとタイミングを間違えたんだと思います。一旦、お空に出かけてもう一度帰ってきてくれんだ。と気持ちを切り替えることができました。
今現在も出血や腹痛がなく、自然排出しそうな気配は全くないです。きっと、もう少しお腹にいたいんだと思います。だから、私も一緒にいられる時間をのんびりと過ごしています。居たいなら居たいだけ、旅立ちまでの時間をゆっくりしてほしいと思っています。
はやく帰って来れるよう、私も頑張るね
今はこの子が早く帰って来れるように、より一層、不妊治療を頑張ろうと思います。術後2-3か月は妊活ができない(まずはきちんと生理が来ることが第一だそうです)ですが、体外受精も視野に入れています。
体外受精は体の負担も大きいし、お金もかかるし、仕事の両立も大変だから避けていたのですが、今は早く再開したい、というのが正直な気持ちです。
とはいえ、まずは今週の手術を無事に終えることが第一です!
それではまた。