第33話 「叶ってないね？」

「会いたかった♡」(リピート モピ子ちゃんのコトバ)

モピ子ちゃんにそんな事を言われたのは初めてだ。

正直とっても嬉しいよ。

ついに僕の事好きになったのかな？

でも、前までモピ子ちゃんはモピ夫の事が好きだったのに、ちょっと早いね…。

まあ、いっか。モピ子ちゃんは僕に会いたかったってだけでも。嬉しいな。

僕が嬉しさで動けないでいると、モピ子ちゃんは僕から離れた。

そして一言。

「あ、モッピー！教室に行きましょ！！みんなにも会いたいわー！」

ガーン。

み、みんなにも会いたいんだ…。

僕にだけ会いたかったってわけじゃなったのかな〜？

まあ、一瞬でも抱きつかれたんだしいっか。

僕とモピ花ちゃん(しれっと)は、モピ子ちゃんに連れられ教室までやってきた。

「おはようございます！」

教室に入るやいなや、また大きな挨拶をしてる。なんかいつもと違ってハイテンションだな〜。

そして、そこで教室を見渡してモピ夫を見つけた瞬間…。

「モピ夫！すごく会いたかった！！♡♡」

ガーン。

なんと、モピ子ちゃんはすごい勢いでモピ夫に抱きついたんだ。

なんだ、やっぱり僕の事を好きになったとかじゃなかったんだ…。

なんだ……。

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