第35話 「え?」
呆然と、モピ子ちゃんと、モピ子ちゃんに抱きつかれているモピ夫のやり取りを見てたら、モピ夫がモピ子ちゃんを急に剥がしだした。
何やってるのさ。
モピ夫はそのままモピ子ちゃんの手を引いて、ちょっと走ってきた。
なんか焦った顔をしてる。
「モピ夫、どこ行くの?」
「病院さ!モピ子の様子がおかしいんだ」
病院か。
確かに、モピ子ちゃん今日ちょっと変かも。
モピ子ちゃんは普段誰にも抱きついたりしないし。
あんな大きな声も上げたりしない。
とてもクールなんだよ。
結果的にモピ夫の方に転がっていったことは気に食わないけど、まあ最初に僕に抱きついてきてくれたのは嬉しかったし、モピ子ちゃんが変な病気にかかってて学校に来なくなっちゃったら嫌だな。
「ぼ、僕もついて行く!」
「え、モッピーも?ありがとうベイベ!」
すかさず、2人の後ろにつく僕。
「わ、私も…!行きます!」
「モピ花ちゃんも?みんなありがとうベイベ!」
モピ花ちゃんもついてくるんだ。
そうやって、4人(実質3人?)で廊下を走っていると…。
あれれ?
モピ夫が急に失速しだした。
「…なんだか、とてもテンションが上がってきたよベイベー!僕、なんで走ってるんだっけー?」
え?
「あらモピ夫!じゃあ遊びましょうよ!」
「そうだねベイベ!遊ぼう!」
モピ夫、どうしちゃったの!?
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