第40話 英語の使い方、合ってる?
「「山にヒアウィー!」」
…どういう事なんだろうね。
モッピーとモピ花はポカンだ。
「パビッドは、僕たちには治せない感染症の一種です。でも、治す方法がただ1つありまして…。それは、特効薬なる伝説のピーナッツを、とある山から取ってきて食べることなんです。」
「「伝説の、ピーナッツ…?」」
またまたポカンだ。
てか、何その字面。
ちょっと嘘くさいね。
「モピ花ちゃんは知ってる?」
「うーん……。本で一瞬読んだことがあるような気がするのですが、詳しいことはわからないです」
モピ花も知らないか。
「なるほどですねぇ。」
「そうなんですね〜」
モピドクターとモピメデスンはふんふーんみたい顔をしている。
「で、でも!その、伝説のピーナッツを食べれば、パビッド治るってことですよね…!?そのとある山からとってくれば…!!」
「そうですねぇ」
「それは、どこの山!?あれ?あれ?」
モッピーは一心不乱に診察室の窓から見える山を指さした。
「違いますねぇ」
「違うな〜」
「じゃあ、あれ?」
「あれでもないですねぇ。」
「あれでもないな〜」
2人から真っ向に否定された。
「あのねぇ、ここからその山は見えないのですよ〜。すっごく遠いところにあるよ〜?それに着いても、伝説のピーナッツがあるのはその山の上の方だし、すごく疲れるのですよ〜。」
「それでも行きたいです!行きます!」
どんと立ち上がるモッピー。
やっぱり、モピ子を一刻でも早く正常に戻したいんだよね。
「じゃ、じゃあ私もついて行きます!」
モピ花もそれに続く。
「分かった分かった、じゃあ地図を渡しますからねぇ…」
「いってらっぴ〜。気をつけてね〜」
こうして2人は、まあまあトントン拍子で伝説のピーナッツ探しの旅に出ることになったよ…。
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