Clusterのワールドに適用した素材の話
はじめまして、なっとうまきです。
今回はワールドを作った際に使用した素材とそのライセンス周りについて書きます。
はじめに
2022年1月からClusterをはじめました。
BlenderでモデリングやUnityでのワールド作成楽しいですよね。
Clusterを知るまではモデリングやワールド作成といった事には無縁でしたので知れてよかったなと思います。(Clusterを知ったのが2021年10月くらい)
一方で、作成時にはライセンスや著作権に気をつけなければならないのでその部分について今回書こうと思いました。
使っている素材やそのライセンスをまとめるというなんともアレな記事ですがお付き合いください。
また、苦労して作った素材を無料で使わせてもらっているので、作成者の方々への敬意を表したいと言う思いもあります。
ワールド紹介
こんな感じのClusterワールドを作りました。
ワールドクラフト実装日から制作をはじめました。
初めて建物のメッシュからBlenderでモデリングしたワールドになります。
何も面白いギミックはないですが、よかったら遊んでみてください。
https://cluster.mu/w/7f005fae-99a4-4d11-a456-7ecb18ced11c
売ってるワールドやワールドクラフトの”ありがたみ”を感じました。
ワールド全体像と素材
まず、ワールドの全体像を見ていきます。
だいたいこんな感じです。
次に、自作ではないメッシュ(3Dモデル)部分に赤丸を付けます
こんな感じです。
そしてテクスチャは原則として他の人が作ったものを使用しています。
(詳細は以下に記述します)
ここからが大事な話になるのですが、利用規約で比較的緩めのものを使います。
代替不可能なものは自作しています
間取り(メッシュ):間取りは(家|自宅)を表すベースとなる表現です。そのため、誰かのライセンスがあるものを使っていて、ある日突然「使うな!」って言われたらワールドを撤回しなければなりません。なので間取りは新規で設計しました。
いわゆる、「バーチャル地上げ」が起こらないように配慮しています。
※多分プロの設計士的な人から見たら粗だらけ。
ユニットバス(メッシュ):同上。なので自作しました。お風呂がバーチャル地上げとか地獄でしょ。
Clusterワールドを作るという文脈において
利用規約が比較的緩めの素材
素材を使うときの考え方は、「最悪取り替えても、さほど全体に影響はない」と言う部分に他(社|者)の作成した「素材」を使います。
メッシュ(3Dモデル)
独自ライセンス:洗濯機/洗面台
CC0ライセンス:キッチン/リビング家具の一部/フライパン/電子レンジ
UnityAsset/Single Entity:テレビ/トイレ/トイレットペーパとホルダ
UVライセンス:パリチキ/国産もち麦入り枝豆と塩昆布おにぎり
テクスチャ
CC0ライセンス:たたみ/家の壁/ドア/和室のテーブル/床の間/テレビ台/キッチン/リビング家具の一部/玄関/フライパン/電子レンジ
独自ライセンス:洗濯機/洗面台/掛け軸(フォント/はんこの印影)
UnityAsset/Single Entity:テレビ/トイレ/トイレットペーパとホルダ
UVライセンス:パリチキ/国産もち麦入り枝豆と塩昆布おにぎり
自作したもの
メッシュ(3Dモデル)
家の間取り
天井/照明
ユニットバス(給湯器のリビング・お風呂場リモコン含む)
テレビ台
掛け軸
テクスチャ
照明
ユニットバス(給湯器のリビング・お風呂場リモコン含む)
掛け軸(はんこの印影・フォントを除く部分)
使用を見送ったライセンス
再配布禁止系の独自ライセンス
理由:「再配布」がどこからどこまでか線引が曖昧なためです。
また、「取り出せなくすれば良い」という一文が書いてあるライセンスも存在しましたが、技術的にはリバースエンジニアリング(オンメモリ解析やパケットの解析)を行うことで取り出すことが出来てしまう可能性があります。
そのため、どの程度「取り出せない」処置を施せばよいかが定義されていないため使用はしませんでした。
そして、おそらく、Clusterがテクスチャを画面に表示するという仕様によって必ずVRAMに展開されるはずなので、現時点では技術的な側面での完全なコピーガードは不可能と思われます。(画面に表示をする=VRAMに展開されると言う関係であるため、Cluster以外のゲーム・ソフトウェアでも同じ事象が起こり得ると考えられます。Cluster固有の事象では有りません。)
※解釈が違ってたら突っ込んでください
ただし、むしろそのような曖昧さを作ることによって「使わせたくない相手」にバッファをもたせることが出来るので、比較的安全になると思います。
なにより、「自己の権利を守りたい」という気持ちは強く尊重したいと思います。
おまけ
バーチャル地上げの実例:Vカツ
VTuber支援サービス『Vカツ』サービス終了、今後はアバター使用も禁止。いきなり肉体を失い、さまよえる美少女の魂が続出のおそれ(WebArchive)
最後に
ハイクオリティな素材を使わせていただきありがとうございます!
そして、使用している素材に問題があれば、当該(モデル|テクスチャ)をワールドから削除しますので「使わないでほしい」って遠慮せず言ってください。
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