Identity V Stage 第五舞台が素晴らしいよ、という話
タイトルのとおり。
Identity V 第五人格とは
「Identity V 第五人格」というスマホゲームがある。
どんなゲームなのか簡単に説明すると、命をかけた鬼ごっこである。
キャラクターごとに固有のスキルがあり、それを駆使して捕まえたり逃げたりする。
追いかけるハンターが1人、逃げるサバイバーが4人。
荘園と呼ばれるフィールド内で、暗号機を解読し、出口から3人以上脱出すれば、サバイバーの勝ち。
ハンターは解読を妨害し、サバイバーを攻撃して脱落させて、それを阻止する。
流行りのチーム戦で撃ち合う系のゲームではない。
基本の対戦モード(マルチ)、勝点を争いゲーム内順位のつくランクマッチ、練習用のモード、ドッヂボールや障害物競走などのある娯楽モードなど、さまざまな遊び方が用意されている。
サンリオ、DEATH NOTEなど、コラボも積極的にしている。
第五舞台との出会い
第五人格の舞台のことをIdentity V Stageもしくは第五舞台と呼ぶ。
私が第五舞台を知ったのは、第五人格のプロ達が戦う大会の生配信でのことだった。
試合の幕間にキャラのコスプレをした人々が歌って踊っている、というのがファーストインプレッションだった。(ちなみに公式コスプレイヤーさんは別にいらして、踊っていたのは舞台の演者さんたちだった。いまだに大会の配信を見ていると、混同しているコメントを見かける)
舞台があるらしい、ふーん、くらい。
出演キャラクターはゲーム内のまま、ただし世界観は固有のものになっている。
これは、ゲーム内での世界観やストーリーがちょこちょこと少しずつしか発表されないため、ゲーム内での情報だけでは物語が成立しないからだとか。
特に初期の舞台は情報が限られていて難しかった、と何かの記事で読んだ覚えがある。
第五役者は引かれ合うッ??
強く興味を持つようになったのは、ゲームと離れてとあるイベントに参加した時のことである。
私の好きな第五人格大会公式キャスター、つみきちあさんがゲームとトークをするというイベントに行った。
ちあちゃんの出演したイベントは、都内のおしゃれなバーで行われた。
司会は、第五舞台で野人を演じたクラウスさん。
巧みな話術で進行していく。
出演者のうち更に2人がやはり第五舞台の人で、機械技師役の坪井未来さん、機械人形役の神木彩良さん。
第五役者は引かれ合うッ??
(他の第五役者の方も頻繁に出演されているので、そもそもそういった縁で成り立っているイベントなのだろう)
そっか、第五舞台があるんだよなー。
せっかくのご縁だし、今度見てみようかな。
こうして、舞台の存在を思い出し、軽い気持ちで次の公演エピソード4(Ep4)のチケットを取った。
高鳴る鼓動
舞台当日。
毎回メインキャストとなるお当番がいて、その人を中心に世界が回る。
私が見たのはサバイバーの囚人がお当番の回だった。
通路横の席に着くと、荷物が通路にはみ出ないようにと入念に係員のチェックが入る。
当日は土砂降りの大雨で傘を持っていたのだが、傘の置く向きも指定されるという細かさだ。
何度も客席通路の階段を上り下りしながら、係員はひとりひとり丁寧に声掛けをしていく。
勝手のわからない私は、ただただ、徹底されているなーという感想を持ちながら、それに従った。
足下に荷物の置き場を決め、ふと目の前を見ると、舞台の上には見慣れた暗号機。
うひょー!
あと数十分したら、この会場にいる人みんなが一斉にゲームの世界に入る。
それを心待ちにしているエネルギーが会場に渦巻いている。
幕が上がるまでの高揚感がすごかった。
そして、とうとう私はゲームの中の世界に行った。
そこに生きていた
すごかった。
キャラクターがそこにいた。
生きていた。
知っている、この人たちをよく知っている。
ひとつひとつの所作がゲームの中と同じなのだ。
あのリッパーの板割り、スポーン時の辺りを見回す動作、監視者を取り除くところ…。
現実では絶対お目にかかれない、人間離れしているキャラのスキルも、照明などを駆使して再現されていた。
白黒無常は入れ替わるし、ガラテア石像は動くし、魂は飛ぶ。
芸者は蝶に飛び、探鉱者は解読機近くでキビキビと動く。
初めて見る舞台なのに、よく見慣れた風景に、見慣れた人々。
デジャヴのような不思議な感覚だった。
通路に荷物を飛び出させてはいけない理由にも納得した。
私のすぐ隣をキャラクターが駆け抜けていった。
一度ではなく、何度もだ。
舞台の上だけでなく、客席の通路も全てを使った演出だった。
もしかすると他の舞台でも当たり前なのかもしれないが、観劇初心者としては驚いた。
歌舞伎では客席の間に花道があるが、そこは明らかに舞台の一部としての意味を持って存在している。
第五舞台では、役者と観客の共有スペースとして通路が活用されていたのだ。
当時私がよく使っていたキャラクターは画家だった。
キャラ性能で選んでいたので、どんな性格だとかは知らず。
へそ曲がりな画家を見て笑った。
こんなやつだったんかい(笑)
好き。
普段は違う衣装を使っているけれど、舞台と同じ初期衣装に戻してやるか。
なんかブーブー言うかわいいやつだな、とキャラ愛が生まれた。
ゲームをしていると、今でも脳内であの画家が喋ることがある。
(即死したら文句言われそうなので、チェイスを頑張っている。)
お見送りタイムという感動の追い打ち
あっという間に幕が下りた。
感動に打ちひしがれたまま拍手の止め時がわからなくなっていた私に、とどめのお見送りタイムが待っていた。
観客が整列退場する間、キャラクター二人が手を振ってくれたり、アドリブで楽しい会話を繰り広げながら、舞台の上で見送ってくれるのだ。
早く退場できる人は早く帰路につけるし、後ろの方の順番の人はお見送りの時間をたっぷり楽しめる。
猛者の観客が、XXかっこいいー!と叫べば、キャラに対応したレスポンスがある。
なんだ、この世界。
満足度高すぎた。
悔しくもEp5は配信で
そんなこんなで一度楽しみを知ってしまった私は、次の公演であるEp5も生観劇しようと楽しみにしていた。
しかし、残念なことにコロナ後遺症で呼吸がイマイチ安定していないため、外出の無理ができず、配信で見るという苦渋の決断をすることになった。
でも大丈夫。
配信のカメラワークもすごく良いことを私は知っている。
実はエピソード4の生観劇でどっぷり第五舞台沼に落ちた私は、その後エピソード4のハンター編を配信で視聴している。
(サバイバー編とハンター編はストーリーが交錯するものの、全く違うものと捉えていい。
要するに、片方を見て楽しめた人は、両方見た方が良いということだ。)
私は配信でしっかりと見届ける。
今回もどんなゲーム内アクションの再現が出てくるだろうか。
イタカ主人公ならば泣かせるストーリーに間違いない。
探鉱者の苦しさにもきっと私は胸を痛める。
そして救われて良かったなーと思うのだろう。
ワクワクしかない。
Ep6があることを祈りつつ、私は今日も第五人格にせっせと課金する。
コンテンツが続くのは収益が上がるから。
そしてこのnoteもどこかの誰かに届いて、何かしらの良い影響があったら嬉しい。
Ep5の視聴感想もまとめようと思う。
楽しみすぎる。
お読みいただきありがとうございました。