今週の短歌です。 新宿の人波掻き分け鷲座ども 誰が一番ベガに近いか くるくると廻るレコード眺む夜 ひとりでに鳴るブルートレイン ボールペン替芯どこかへ消えたとさ 私も勝手に好きにしますね 新聞紙下から読んでも新聞紙 トマトトマトと嘲るあなた 「バウンドフォーシンジュク」あの娘の居場所はね誰も知らない知るはずもない 金曜日ゲロの匂いの飯田橋「地獄もそんなに悪くはないね」 白い家白いバスタブ白い歯早く黄ばんでくれはしないか 以上です。
通勤中に穂村弘の『短歌ください』の文庫版を読んでたら、自分も短歌作りたくなったのでいくつか詠んでみました。短歌と呼ぶことすら憚られるのもあるけど、そこはまーごめ。 終末のラッパの音かと思ったら夕焼け小焼け俺は空洞 ニッポンの夏今陽の下に宿れるなりプールサイドで蝉が死んでる UFOはいるかいないか知らないがゆあんゆよんと空縫う青鯖 あんたにはあれほどあんなに会ったのにあずきバーには愛をあげない ヤなことは明るい未来でアプデして埼京線で出るのよエラーが 生きているとい
life:生きているものが持つ特徴を支える力 皆さんは『今夜はブギーバック』という曲をご存知だろうか。(当然ご存知ですよね??)言わずと知れた小沢健二とスチャダラパーによる1994年に生まれた名曲である。オザケンがメインのnice vocalバージョン、スチャダラがメインのsmooth rapバージョンが元祖と本家というような感じで、現在でも様々なアーティスト達に歌われている。余談ではあるが、とある友人はこ加藤ミリヤfeat清水翔太バージョンが原曲だと思っていたらしい。(そ
まえがき 東京事変の男性陣が歌う、『アイスクリームの歌』を聴いたことはあるだろうか。浮雲、刄田さん、伊澤さん、亀田師匠が椎名林檎にイヤイヤ歌わされているような脱力感が良い。しれっと2番のサビで浮雲がいい声で歌ったり、自分のパートを忘れる亀田師匠の姿は一見の価値あり。 本文 今年もナツいアツがやってきた。まだ梅雨が開けていないのに酷暑が確定しているような予感がする。サザンが「暑すぎる」という理由で夏フェスを卒業するという事態になっている。『真夏の果実』を聴けない夏は果たし
全国の読者の皆様お久しぶりです。エッフェル塔です。しばらく書きたくなかったという訳ではなく、書きたいことがあってもなんとなく言葉にできないという時期が続いていた。じゃあ今これを書いているのは何か心的な変化があったのかと聞かれると別にそんなことはない。じめじめして寝付けないからである。 この春からテクノポリストーキョーで暮らし始めることになった。家族や友人たちと涙の別れを済ませ、オキニの服たちとエッフェル塔セレクトの書籍を携えて、7畳半の自分の領土にやってきた。生活がガラッと
どうも、チキンライス地位向上委員会会長のエッフェル塔です。 私の持論にはなるが、チキンライスは不遇の存在であると感じる。読者諸君の中に、人生の中でチキンライスが食べたいとなる瞬間があっただろうか?おそらくないだろう。それもそのはず、その椅子には長年オムライスという憎き宿敵が鎮座しているからである。 チキンライスを食うぐらいだったら、卵が乗ったオムライスを取るという方も多い。お得だからだ。少々の具と米をケチャップで炒めるだけの料理にふわふわ(人によって食感の好みは分かれるか
夢の中で運転しようとすると、ブレーキが効かなくてぶつかりそうになる。そこで目が醒める。
サウナブームには目を見張るものがある。テレビドラマ「サ道」やインフルエンサー(笑)の影響もあってか、近所の銭湯は「チル」や「整い」を求める若い人たちで埋め尽くされつつある。 椅子などがあるととのいスペースでは静かにしろ!や、大人数でサウナに出入りすると水風呂がパンパンになるだろ!といった心の靄については本稿とは逸れるので別の機会に。 かく言う私もサウナが大好きである。というかぶっちゃけ銭湯というあの空間自体が大好きである。同じ「風呂」という機能を持ちつつも、自宅の浴槽では
卒論から開放された私は1週間で3本の映画を観るという快挙を成し遂げた。どれも非常に面白い作品で、一本一本丹精込めてレビューを書くのが筋であるが、めんどくさいので、この記事一本でいきます。まーごめ。 1本目 『哀れなるものたち』 聖なる鹿殺し(観てない)の監督、ヨルゴス・ランティモスの新作映画。半年前からアートワークを知っていたので、首を長くして待っていた作品であった。金獅子賞を取っていることから、世界中を騒がしている作品であることに違い無いだろう。満を持して観た感想は、「
1月の私のメンタルは最悪だった。 石川県珠洲市に住む父方の祖父母が、年明け早々の大地震で被災した。幸い地域の人々の協力もあり避難所で1月の上旬は過ごせていた。 しかし、避難所も永続的に祖父母を受け入れてくれる訳ではなく、私の地元に住む話が着々と進んだ。隣のオンボロアパートを大家さんの好意で貸していただけることになり、早急に住めるように準備を整えた。 正直私はそんなことをしている場合ではなかった。大学生の最後の関門である卒論が待ち受けていたからだ。怠惰に怠惰を重ねた私は1
最近Twitter(私は断固としてこの呼び方を継続する)を見ていたらこんなニュースを見つけた。 原則2035年までに「うるう秒」を廃止することが国連機関の国際電気通信連合によって承認された。 ニュースのコメント欄を見たら、うるう秒がシステム障害を起こすという可能性が示唆されていたり、小難しい話で盛り上がっていた。スパムアカウントもその3倍ぐらい変なリプをしていたが。 ただ私がこのニュースを見た一番最初の感想は 「屋形越えできないじゃん」であった。 もちろん私には専属
アイコンを変えました。 これだけだとそっけないので最近好きな詩を置いときます。 音楽は水だと思っているひとに教えてもらう美しい水/岡野大嗣『音楽』 以上。
この数日間でびっくりするぐらい涼しくなった。日中照り付ける太陽はまだまだギラギラとしているが、早朝や夕暮れの風が秋を感じさせる。犬の散歩もだいぶ快適になってくる。 話は変わるが、最近とある5曲をリピートして聴いている。日々古今東西のアルバムを堪能しているが、この5曲だけは確実に一週間で20回以上聞いている。ジャンルもリズムも全く違うのになぜか耳から離れない。なんか言葉にしなきゃいけないと思ったので書く。 Dos Monos「Theater D (encore)」(2023
8月12日、今年も京都は糺の森で行われる下鴨納涼古本祭りに行った。京都のみならず関西圏の古本屋が出店し、約80万冊の本が並ぶ。 私はこの古本市に行くのが長年の夢だった。浪人期に読んだ森見登美彦の「四畳半神話大系」の作中で、この古本祭りの存在を知った。大学生のうちに絶対に行くことを決めていたが、コロナの影響で一回生と二回生のときには中止になってしまった。 昨年初めて行ったときは物量に圧倒された。あと古本といってもブックオフみたいに安売りされているものだけではなく、そこそこレ
入道雲とは 積乱雲・雄大積雲の俗称で、雷や激しい雨を降らせる雲。晴れた日の日射によって暖められた空気が上空へ昇り、空気の中に含まれていた水蒸気が冷やされ、水滴や氷の粒に変化する。それが積雲となり、積雲が発達したものが入道雲になる。日差しが強い時期によく目にする。 語源は入道(仏寺の坊主)から由来しており、坊主頭に似ていることからこの名称になっている。 私は小さいころから入道雲が好きだった。 おそらく「天空の城ラピュタ」のせいだろう。作中でラピュタは、竜の巣と呼ばれる巨大な
諸君は服が好きだろうか。私は好きだ。その中でも襟が付いたシャツはが好みである。バイトで稼いだ金の9割を服に費やし、古今東西のシャツを蒐集している。友人が少なく、無駄な飲み会が無いからできる芸当である。 書いていて虚しくなる。 重ね重ねになるが、どのような基準で服を購入しているだろうか?値段、色、サイズ感、トレンド、様々なファクターを考慮しながら選んでいるのではなかろうか。昨今の流行としては、丈が短めでワイドなシルエットよりタイトなシルエットに戻りつつあるらしい。ジャンヌレ