見出し画像

デート論証集 京都編

 中高一貫男子校の皆さんこんにちは。京都大学出身京都デートプランナーのkamo.gawaiiです。本日は京都大学文化鴨川人類学で研究されたデート理論(大嘘)をお伝えします。この論証を丸暗記して時間に沿って場所を移動すればあら不思議、完璧なデートに早変わり。効率的に京都を楽しむ方法を突き詰めて、無駄を完全に削ぎ落としているため男友達や家族との観光にも使えます。計画性のないADHDのみなさんも強迫性障害で培われた一筆書きの華麗さに酔いしれてください。

集合時間は11時にせよ

 デート初心者向けに一から説明しますが来てくれる相手にもよりますけれど大体の女子は身支度に1から2時間ぐらいかけるので朝早すぎると相手側が早起きをしないといけなくなります。そうなると迷惑かかってしまうのでだいたい11時ぐらいに集合して開始するようにしましょう。8時とか集合で一緒に登山してくれるようなピエロンナの場合は別として、健常者ンナは11時にぐらいに集合するぐらいがちょうどいいでしょう。また、大体の観光施設が10時ぐらいに開園するので店がオープンしておらず手持ち豚差で話題もなく気まずい空気が流れるリスクも時間をずらすことで回避することが出来ます。
 また、11時集合にするといきなりランチで飯屋に行くこともできるので合流してからの気まずさを飯で紛らわせることが出来ます。京都の飯屋は観光客の流れにもよりますが12時から14時ぐらいまで混雑しています。デートに渋滞や混雑は厳禁(コミュ力がない場合ネタが無くなって無言になる)なので是非とも早めに集合して早めに飯屋に行きましょう。飯屋に行く場合は食べログなどで事前に評価の高いご飯を調べて予約しておき、集合駅からスムーズに向かえるようにしておきましょう。

二大NGデートスポット

 それでは集合して飯食って次どこに行くか考えるときに、事前に決めてた観光地やデートスポットに行って雑談したり色々見学するのを想定してると思います。ここで一つだけ頭に入れておいてほしい点があります。それは「無言が続く場所」にいかないということです。
 具体的には水族館や映画館には行かないようにしてください。水族館は魚見ながら話できるんじゃないかと思うかもしれませんが、同じような魚が並んでるだけで終盤話すことなくなってクラゲとかイソギンチャクとかだけ見て俺って何やってんだろと話題に困る状況に陥ります。さかなクンぐらい知識があるなら大丈夫だと思いますが文系だったり物理化学選択の諸君には厳しいものがあると思いますし、お相手も魚図鑑丸暗記してるピエロンナじゃない限り難しいと思います。
 加えて、映画館も難しいです。何故ならデートの質が映画の質に連動して左右されるからです。インターステラーみたいな感動系スペクタクルの名作を見るならまだしも、理由のわからない邦画や角川つばさ文庫みたいな青春小説原作系バックナンバー垂れ流し群像劇や謎のロボット同士がバトルしつつ原作ファンへのファンサービスも惜しまない前半部をこれでもかと見せつける庵野作品などを見に行った場合、相手の趣味嗜好が映画にガチっとハマらないと90分から2時間を失ってしまうことになります。次章で詳しく述べますが、デートの本質は与えられた7時間をいかに相手に楽しんで貰うか、また会って欲しいと思ってもらえるかに掛かっています。
 つまり2/7時間をギャンブル要素ある映画に委ねてしまうのは賭けとして割が良くない、自分で操作できる手綱を握れる時間が減ってしまいます。なので映画デートはオススメしていないです。高学歴同士なら世界史や日本史の知識が生きる寺社仏閣や博物館にしておきましょう。

デートの本質

 先ほど述べましたがデートの本質とは与えられた7時間を相手に楽しんでもらい、退屈させないように娯楽や観光を提供することで間接的に自分と一緒にいると楽しいと思ってもらう点にあります。これはイケメンでもそうじゃなくても万人に共通だと思われます。7時間というのは11時に集合してから解散するまでの18時ぐらいまでを指します。初回デートなら晩飯は実家で作られているかもしれませんし、そもそもあまり長いこと一緒にいいても密度的な観点で楽しい時間が継続するとは限らないので夕方ぐらいに解散するのが良いでしょう。混雑や渋滞はデートの天敵です。その時間は相手にとって不快感を与えることになるでしょうし、そもそも渋滞をネタにして話せることがどんなにコミュ力のある人間でも難しいです。故に電車や徒歩、タクシー移動をオススメします。そして映画や水族館など密度を下げるギャンブルに乗り出すのも堅実とは言えません。7時間しかなくて飯やカフェの時間をいれると実質5時間ほど。この5時間をいかに効率的に回るかに全てが懸っています。無駄なことをしている時間はないのです。
 ここで京都がエッジな点が観光地がある程度密集しており、公共交通機関もまあまあ発展しているため流れに乗りさえすれば5時間をクオリティ高く維持することが出来ます。ありきたりなデートプランになってしまうかもしれませんが、変にオリジナリティを加えてグダグダのダンドリーチキンになるぐらいなら最初からガチガチの一筆書きデートルートを構築して時系列に沿って場所から場所へ移動していきましょう。
 デートをしているときに注意しなければいけないのが話題がなくなる沈黙や無言ですが、何も話すネタがないと間接的に面白くない人間や魅力がない人間と思われてしまうリスクが高まります。ここでも京都がエッジなのは、京都は見ながら散歩する場所や町並みが多いため、街自体が巨大なカンニングペーパーのようになっていることです。イメージとしては古都を回りながらきれいな観光名所や歴史の看板、有名な寺社仏閣などの表示や説明を読み上げながらそれに付随する話題をカンペみたいに参照しながらペラペラと論証展開することでコミュ障の人間でもある程度のクオリティある面白い話題を提供することが出来ます。また散歩しながら15時におやつとして抹茶やらケーキなどの割とおしゃれなスイーツも挟むことができるので、ここでも30分から1時間ほど時間を稼げます。
 以上を総括すると、私の今回のノートは与えられた7時間という音ゲーの譜面を如何にミスなく卒なくこなして沈黙や混雑などの気まずさや不快感を与えずにデート経由で間接的に好感度を高めるかということでございます。

具体的なデートプラン編

 それでは具体的にどこの駅で集合してどこを回れば良いのか、有名な観光スポットや観光地をお伝えしていきます。選考基準としては出来る限り徒歩で回れて、あまりお金がかからず、それなりに見るものがありヒールなどでも痛くない場所をイメージしています。なぜここまで考えるのかというと、デートというのは過ごす体験をもとに楽しんでもらうことで間接的に自分と一緒にいることに対する魅力を錯覚してもらうプロセスだと説明しました。一方で靴擦れや空腹感、グダグダによるトラブルなどを提供してしまうと不快感ゲージが高まるということになります。自分が悪くなくてもイライラを八つ当たりされた結果喧嘩などしてたら溜まったもんじゃないのです。故に効率的に時間を使い、足への負担が少なく、話題が尽きずにコスパよく楽しめる場所を回り不快感の種を除去することこそが得点の最大化に繋がるのです。

 そこで具体的なデートスポットですが「京都河原町」にしましょう。
京都河原町は京阪でも阪急でもアクセスがしやすく京都の中心地です。その駅から始めることで集合までの煩雑さもバッサリカットできますし、同じ巨大駅のJR京都駅周辺ではそこまでデートスポットがないので京都河原町近辺をグルグルループすることをおすすめします。

1つの案ですが、京都河原町集合で食べログで検索した飯屋で食事をして三条方面まで鴨川沿いを散歩しつつ三条の割と有名なスタバに入り、三条京阪駅から京都市営地下鉄東西線で東山駅まで行きましょう。そこからデカい鳥居をくぐり、京都国立近代美術館や所詮地方大が卒業式を行うみやこメッセの前の広場を横切って平安神宮に向かってください。春ならこの辺は桜や梅が咲き乱れて綺麗ですし、何よりあまり並ばずに平安神宮まで参拝することができるので待機時間0でスムーズに論証を遂行することが可能です。
 平安神宮まで行って参拝が終わって御神籤を引いたら東山駅まで戻りましょう。東山駅に着いたら蹴上に向かってください。このノートを読んでいる方の時期にもよりますが春なら蹴上インクラインで桜を見に行ってください。廃線路沿いに桜や梅の木が咲き乱れて壮観ですし、有名なインスタ映えスポットでもあり運が良ければ写真撮ってくれます。そこから蹴上浄水場の水路閣を経由して南禅寺に向かいましょう。水路閣も有名なインスタスポットで一年を通して静かで涼しめなスポットです。南禅寺には外国人観光客も多いですが静かで穏やかで広々とした寺なので長らく続いた散歩に一息ついて落ち着くことも可能です。南禅寺で30分ほど雑談したら蹴上駅まで戻って東西線で三条まで向かって鴨川を眺めてから解散しましょう。ピークエンド話法というものが存在するように、ちょっと物足りないぐらいで解散するのが味噌ですのでササッと切り上げましょう。

京都河原町→三条→東山→平安神宮周辺→東山→蹴上→蹴上インクライン→水路閣→南禅寺→蹴上→三条→鴨川→解散

デート論証集A+

 ここまで全部合わせて17時から18時までに解散することも可能でしょう。夜ご飯を一緒に食べる場合も三条付近なら商店街に行けばラーメンから京料理、定食、なんでもあります。帰宅時の電車のアクセスも京阪と阪急にすぐたどり着けるのでオススメです。 
 ちなみに平安神宮から蹴上、南禅寺までも歩いていこうと思えばいけるので体力があれば全然大丈夫だと思います。

JR東海より引用
JR東海より引用

2つ目の案ですが同じく京都河原町集合で祇園の方に向かい、八坂神社に行き最終的に清水寺に向かうルートです。
 京都河原町集合で同じく食事をしてから東の祇園方面に散歩していきましょう。この辺は観光地価格の店が多いので料金的には非エッジですが買わずに見るだけならタダなので突っ切っていって八坂神社まで向かいましょう。八坂神社は特に見るものもないんですが春なら梅とか見れますし、門の前は写真映えします。近くにあるきな粉パフェの祇園吉祥とかいう店がめちゃくちゃ美味しいので行ってみてください。
 八坂神社から奥にある円山公園へ行き、そこからねねの道、二年坂、高台寺、八坂の塔などを見ながら本丸清水寺まで向かっていきましょう。清水寺はインバウンドで観光客が多いのですが、とりあえず山の上を目指しつつ人流に沿っていけば辿り着けます。清水寺に着いたら展望台から写真撮ってください。京都唯一の高層建築物であり、京都のタワーマンションと言っても差し支えがないでしょう。清水寺をぐるっと一周したら下まで降りて東大路通あたりまで降りていきましょう。そこでバスに乗ってさっき来た八坂神社方面に向かい祇園や河原町周辺で降りてください。河原町周囲にもスイーツや京都らしい町並みの背景スポットが多数あるのでそこで写真を取り駅に向かって解散しましょう。

京都河原町→祇園→八坂神社→円山公園→ねねの道→三年坂→二年坂→清水寺→八坂神社(回帰)→祇園→京都の町並み撮影→鴨川→京都河原町→解散

デート論証集A

3つ目の案は嵐山ルートです。こちらはこれまでとは違い集合場所は阪急嵐山駅です。北側の改札で集合すれば開けているので分かりやすいと思います。駅から北側に進むとすぐに渡月橋とか言う有名な端が見えてきます。橋の写真を撮るだけでもテンションが上りますが、嵐山は河原町周辺とは異なり若干落ち着いており、悪く言えば地味なのでこれぐらいしか見る場所はありません。渡月橋を渡って対岸までついたらちょうど11時20分ぐらいなので飯屋に行きましょう。渡月橋を眺めながら美味しい蕎麦を食べられる本店嵐山よしむらや、他にも観光地らしく京都のスイーツがたくさんありますので橋を渡ってからまっすぐ東側に向かえば問題ありません。東に真っ直ぐ行くと電車の駅がありますが一旦横切ってください。そうすると竹林で有名な嵐山竹林の小径があります。ぶっちゃけ嵐山は渡月橋とここぐらいしか見る場所がないので事前にルートを叩き込んでいれば見るべき場所はスムーズに見終わることが出来ます。竹林を見終わったら先程の駅に向かいましょう。嵐電嵐山駅の近くには撮影スポットもまあまああるので京都らしい写真を取りつつ、電車に乗って西院に向かってください。ここで西院に向かうことでかなりスムーズに京都河原町方面へ出ることが出来ます。西院周辺まで出たら、烏丸周辺の錦市場や、寺町京極商店街などに行きましょう。嵐山と京都中心地の商店街を嵐電で結びつけて一筆書きを完成させることでダイナミックかつ風情あるデートを完成させることが出来ます。かなりアクロバットなので京都デート3回目ぐらいにおすすめします。商店街ではおなじみのスイーツからカラオケ、ちょっと歩けばスポッチャやラーメン屋密集地帯まで何でもあるので楽しめると思います。解散場所の最寄りは京都河原町二設定できますし、鴨川近くも散歩できるので鴨川芸にも最適です。

嵐山→渡月橋→昼飯→竹林→嵐電嵐山駅→西院→錦市場→寺町京極商店街→散歩→京都河原町→解散

デート論証集B+

非エッジな京都

 京都観光地で検索すると出る平等院鳳凰堂、京都大学、金閣寺、御所、JR京都駅界隈この辺はまじで周りに何もなくて論証をつなげにくいので注意してください。特に平等院鳳凰堂はマジで行くのおすすめしません。宇治駅とかいう僻地に存在してるのですが平等院鳳凰堂以外のすべてが無です。いくらコミュニケーション能力があっても平等院鳳凰堂で会話を維持させるのは至難の業です。加えて、京都大学は銀閣寺とのコンボを決めることは出来ますがそれ以外に特に見るべき場所もなく、平安神宮などに行くにしても大混雑のバスに乗る必要性がありストレスが溜まります。最初から行かないほうがデート全体の得点は高まるでしょう。
 一方でJR京都駅周辺は夜景だけは無駄にきれいで梅田まで一本で帰れる新快速も止まっているので、解散時のゴールに設定するのは悪くないと思います。京都タワーやお土産屋が充実してるぐらいしか利点はないですが、梅田に帰ってから何かを食べたりスムーズに実家方面に帰れる解散場所としては割とエッジです。なおそれでも阪急電車の方が空いていて運賃は安いです。

デートプランナーとして一言

 一筆書きでデート論証集を遂行することでコミュニケーション能力の方に関わらず85点程度のデートを達成することが可能になると思います。もし仮にデート相手がピエロンナで当ノートの読者だった場合論証の使用がバレるじゃないか、どうしてくれるんだとのクレームがあると思いますが心配には及びません。その場合には7時間私の話で盛り上がってください。
 今回のノートは私が中高大時代から培った観光・デートプランの蓄積を抽象化して論証にまとめたものですが、思考法自体は京都以外の都市でも転用可能です。是非とも、与えられた7時間というタイムリミットを活かして、最大限の得点効率を叩き出せる一筆書き、完璧なデートを遂行して幸福を掴み取ってください。少子化で衰退する日本国を憂う一愛国者より。

いいなと思ったら応援しよう!

‘
よろしければサポートお願いします。発狂の足しにします。^^