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公教育の未来を探す。日本でいちばんパブリックなまちづくりを始める小さな田舎の挑戦

「安平町が日本一パブリックな町へ?!」

新しい小中一貫校の見学に行ってきました。全国各地で先進的な学校づくりに関わっている教育環境研究所が教育環境計画を担当、建築設計はアトリエブンク、チームラボがICT環境設計を行っているミラクルな学校です。

場所は、北海道勇払郡安平町(ゆうふつぐん・あびらちょう)!

車で新千歳空港から20分、札幌へも70分の自然豊かな町で、サラブレットの産地として知られ、カマンベールチーズとゆきだるまポスト、菜の花はちみつが有名で有機野菜農家さんもたくさん。道の駅D-51ステーションではおいしい食に出会えます。

2006年に追分町と早来町が合併、人口は7300人です。

すごい!とおどろいたのは、まちの人も自由に通える学校だということ!!家から車で15分の場所に素敵な図書館兼オフィスができた気分です。工房や体育館も地域に開放。しかも、顔認証で自動ロックがかかるので学校の関係者以外は、授業が行われている空間には入れず、一部予約を取ると使える部屋はスマホで解錠を管理できるのだとか。

教育が変わると移住への熱量が変わる、という話はよく聞きますが、こんな学校があったら大人気になってしまう……!空港からも20分で、自然や馬と触れ合える場所もたくさんあり、野菜やお肉も美味しく、漁港も近い。

あびらの日常(動画)▼


安平町立早来学園(小中一貫校)▼


幼保連携型の子ども園 ▼


あびら教育プラン ▼

こちら以外にも、赤ちゃんカフェやアビースポーツクラブ、コミュニティスペースENTRANCEなど多彩な地域コミュニティの場があり、プログラミングやアートまで多種多様な活動を日々刷新している人たちがいて、学校がすごい!だけじゃなくきちんと連携のなかで動き続けているんだろうなぁ、と。赤ちゃんからある程度の年齢になっていくまで、チャレンジを見守る環境があるのは素晴らしい。

安平町のすごい可能性を感じてます。こんな学校だったら……絶対、たのしい!以下、写真にコメントを入れました。ご覧ください。

学校説明会スタート!約2時間があっという間でした。 2年前の北海道移住ドラフト会議のあと安平ツアーに参加したくらいのご縁から、いつもゆるく連絡をくださる役場の方達に感謝です。
国産のトドマツを使用
中アリーナのステージ. 焦点距離の狭いプロジェクターから照明器具まであり、コンサートやライブも開催できそう。音楽室も兼ねています。ステージを意識しながら音楽ができる環境、最強!
(小中と吹奏楽部でした。ホールの天井が高いと音の伸びが良いはず。)
気持ちいいだろうなぁ〜!
ダンス練習用の鏡!踊りの練習したい。笑
天井が高く開放的です。
向かいには早来こども園。建物の景観からも幼小中の一体感を。
防音室。ドラムも入るそうで軽音楽ができるスペースに!
中アリーナのすぐ隣にあります。ステージ裏!
中アリーナを通らずに防音室へ行ける通路。舞台の時は控室になるはず。
窓から見える景観の連続性が美しいです。
薪暖炉!林業が盛んで薪が豊富なあつま・あびら(ほぼ林業区間はイコールです)
停電になっても暖がとれる場所です。
電源完備のカウンター。地域の人に開放しているエリアです。仕事できる・・・!笑
スタバよりコンセント数があります。近隣に作業ができるカフェは少ないのでかなり嬉しいです。ドリンクも持ち込みOK!
エントランスのすぐ前にはパブリック空間。図書館として大人が読める本も置かれるのではないでしょうか。選書も期待してしまう・・・奥にはミニキッチンもついてるのです。すごいや。
カンディハウス の椅子も。旭川家具があるの嬉しいな。
ミニキッチン
どんな本が入るのだろう?おそらく近所で一番たくさん本のある場所に。
本が好きで…ついつい期待してしまいます。
アールになっていて自然に誘導される導線設計。本との出会いを大切にしてる。
安平(早来)名物ゆきだるまのカタチになっているコーナーも。
雪だるま。早来は雪だるまがいっぱいの町です。雪だるまポストもあるくらい!
蛍光灯と天窓。この蛍光灯、おしゃれで光も優しい。自然光のよう。
図書館の隣にアトリエがあります。
美術部やダンス部の外部講師とかできないかな、と夢が広がってしまった。笑
アトリエです。美の追求する場所なのだそう。
どんなものをつくるのかしら。
アトリエのほどよい場所に天窓があって、光が豊富。
絵を描くときも影ができない!
これは嬉しい配慮。
図書館の隣にはキッチンも。
地域の人もスマホで予約して開錠できる仕組みをチームラボがつくっているのだそうです。
構造がオープンになっていて、子どもの頃から建築構造に触れられるのも造形感覚を養います。
図書館横の会議室。ここでもたぶん、仕事できちゃいそう。
学校を開かれた「公」の場として設計しています。
「日本一の"学校"づくりではなく"まち"をつくっているんです。」
パブリック設計をここまで行っている学校の事例、日本にいまどのくらいあるのだろう?
このディスプレイに地域の様々な情報が流せます。
WEBサイトや動画だったり、あびらチャンネルという地域番組専門のテレビチャンネルがあり、
そちらに切り替えることも。すごい。
職員室です。机を決めないフリーアドレス!
サインが最高に可愛いのでどうぞご覧ください。
書庫
マークもキュート
オシャレなサインを見るとテンションがあがります。
イラストは子どもたちが描いたもの
校長室。校長室、というよりかは自由に使える一室だとお話しされていました。
職員室のリラックススペース。キッチンがある!
ソファでゆったり過ごすことも。景観が良いのも魅力的。
フリーアドレス!
職員室
のどか
高さが子どもだけじゃなく、赤ちゃんや大人にもほどよい工学設計。
教室の窓からもそとに遊びに行ける!短い休み時間をギリギリまで遊んじゃおう!という配慮。
こういうの、わくわくしますよね。
ところ、ところにあるヨギボ
つながりある、仕切り。学校建築のお手本のような。
こういう設計に触れると建築が人にできることがある、と実感できる。
高さが子どもだけじゃなく、赤ちゃんや大人にもほどよい工学設計
天井が高いよ。廊下、ではなく目的のある部屋と部屋をつなぐ自由な空間。
子どもの描いた漢字は「まちがったっていいんだよ」というメッセージ
丸い鏡いっぱい。日本建築においてまるは、円、縁、輪、和という隠れた意味があります。
空間を閉ざす壁が少ないので、天井にものを吊すあみあみ
ドコモかしこも開放的です
子どもたちの目線や素材に触れる、ということをよく考えられているなぁ。
安平町の菜の花カラー。
一階は、菜の花や牧草などあびらの大地の色を。二階は、あびらの空の色を選んでいるそう。
小学校高学年から中学生へと自然に移行していくような空間づくりになっている。
お掃除ステーション!掃除道具はこちら。
トイレかな、きれいだな。
コンクリート構造〜木造へのグラデーションもすべて可視化しています。
ロッカーがたくさん。
牧草カラー
かわいい。「論」の文字がラブリーすぎるよ。
理数室。黒板に書物ではなく、なにか生み出しちゃおう!という空間が広がります。
大きなコンピューターも入りそう。
実験室「試行と考察」
廊下の隠れ家。階段下を秘密の場所に。
天井の木造、好きだな。
ここはコンセントがあるボックス席。廊下のフリースペースに。
角度が難しかったらしい梁。
子どもたちが描いた手がいっぱいサインに使われています。
手を動かし、身体を動かし、アタマを動かす。
キレイな構造体。
中学生の専門科目を学ぶ場。 教室は、アメリカ式のロッカールームのみで科目ごとに移動します。とても開放感のある空間つくりで科目に偏らない授業だって展開できそう。
コンパクトなのに天井が高く広々。
ホワイトボードも大きい。
A4サイズごとにコルクボードになっていて、いろんなものが貼れる。 木工房で箱をつくると棚ができちゃう!
棚も紙もたくさん貼れちゃうスペース!
アリーナです。地域の人も使えます。
2階は走ったり歩いたり。高齢者の方もくるといいなぁ!と。
鉄骨構造 コンクリート・木・鉄骨という主要な構造を見ながら生活できる。
(建築が好きな人は萌える)
外国語室 このオレンジはきっと夕焼けと朝焼けの色。
(こっちに移住してから空の色をよく眺めるようになりました。)
座学よりもコミュニケーションを重視した椅子と机
走れるよ!
デザインがどれもかわいくてわかりやすく素敵。

デザインに出来ることの可能性と、対話からつくりあげる温度のあるまちづくりを感じさせてもらいました。これから生徒たちがこの学校にお引っ越しをして新しい生活を始めます。

カフェも飲食店もわずか数軒。便利とは言い難く震災の傷跡も癒えていない安平町。

学校がまちそのものになるこの場所から、小さな田舎の未来がどのように変わっていくのだろう?一筋縄になにもかもうまくいくなんてことは、きっとありえない。だけど確実になにかが、生まれていくはず。このまちから育まれる未来がたのしみです。

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銭湯へ行ってきます