日本の未来が楽しみになる、落合陽一さんの「日本再興戦略」

話題のこれ、読みました。よかった。

日本再興戦略 落合陽一

落合陽一さんについては、コミュニティ間の自由な行き来とか、教育についてとか、フェアネスとか、ワークアズライフとか、グローバル化への対抗とか、もともと価値観に共感するところがとてもたくさんあるんです。イベントで直接聞くのもいいしツイートで断片的に触れるのもいいんだけど、まとまって整理される書籍ってやっぱり最高に便利。

前半は古代からの日本の社会構造を振り返って日本人の価値観や前提の整理をし、何がよくてよくなかったのか、今の時代に合うのか合わないのか、という話で、前提や常識をもっと考えた方がいいよね・・・・っという内容です。

中盤以降は未来のテクノロジーと社会がどう融合していくのかという話。「なんか●●って聞いたことあるけど雰囲気でしか理解してない」っていうところを、自分なりに何ができるか考えるのに参考になりました。
いやあ日本の未来はきっと素晴らしいね!

もしかすると我ら中年に向けて言いたいのかもしれないんだけど、自分の周りを見渡してみると時代に合わせて進化しているタイプの同年代が多いので、個人的にはどっちかというとむしろ若い衆に考え直すきっかけとして読んでほしいかな。常識を言い訳にしないで自分の頭で考える習慣を身につけてほしい。逃げる理由を探している若者も多いんだよなー。

自分の周りではどっちかというと中年の方が発想が自由で腰が軽く、もっと高い山があるって知ってるから視点が高いし、変に壁を作らず柔軟に生きてる感じなんです。経験と知識量が多いからだと思う。

恵まれてるのかしら、わたし。

そして個人的に素晴らしいなと思ったのは丁寧な注釈です。
書籍にせよ日常会話にせよ「知ったかぶり」のマウンティングで成り立ってること多いと思うんだけど、ものすごく基本的な単語や事象について、ちゃんと書籍のなかでの意味合いも合わせて解説してくれているんで、理解が進むうえに単純に知識量が増えてとてもいい。本当に理解してほしいんだなという意思が伝わって高感度大であります。

やっぱ本当に伝えたいならわかりやすい言葉にしないとだめよね。

「こんな難しい言葉と概念でハイパーコンテキストコミュニケーションなオレすごくなーい?」って輩も多いからね。

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