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95 「マクベス 」 シェイクスピア 作
さて。しばらく放置してましたが。
4大悲劇のうちの最後の作品。
「マクベス」です。
これが、一番どんな作品かわかりませんでした。
馴染みなかったです。
〜〜個人的な見どころ〜〜
①誘惑?
最初、戦争で戦った帰りに3人の魔女が現れて、マクベスに予言をします。
「コーナーの領主になって、やがて王になるでしょう」と。
マクベスは、最初相手にしなかったんですけど、帰るやいなや、ほんとにコーダーの領主になります。
「もしかして、王になれる?」って意識しちゃいます。
ってか、王になるという考えに取り憑かれちゃいます。
ピュアですね!
コーダーの領主になるのだって、戦の流れで、自分が活躍してたのなら、そこまで不自然じゃないと思いますけれどね。
それだけで、その考えに取りつかれるのは、やっぱり元々野心はあったんでしょうか。
それはそうと、魔女の3人。
どんな存在なんでしょうね。
キリスト教や、聖書で何が出てくるのな?
それぞれ特に個性があるわけでもないようですが…。
いわゆる悪魔の囁きですね。
それを具現化してるんでしょうか。
興味深いです。
②後悔
悪魔の囁きに、全力で乗っかるマクベス。
奥さんも、その囁きを知ってか知らずか、迷うマクベスのケツを叩きまくります。
マクベスもそれに影響されてですね。
ついに王を暗殺します。
犯人も別に仕立て上げて、殺害し、遂に自身が王になります。
マクベスが王になった後、実は魔女の予言で、友人の将軍バンクォーの子供が王になるというのがありました。
これに脅威を感じたマクベス。
バンクォーと、その子供にアサシンをしむけ、
子供には逃げられましたが、バンクォーを暗殺します。
さて、やることはやりましたが、そこから王の苦悩が始まります。
バンクォーや王の亡霊を見るようになってしまったんですね。
やはり、後ろめたさ満開だったからでしょうか。
精神的にかなり追い詰められてしまいます。
その辺りの描写、やっぱり読み応えがありました。
寝ても覚めても亡霊に苦しめられ、やがて正気を保つのも難しくなり、さらに魔女にアドバイスをもらいに行きます。
そのアドバイスでなんとか復活したマクベス。
魔女の予言の、これまた一休さん的なトンチのトリックで、最終的には敗れ去ります。
③あんたもかい!!
マクベスの妻。
散々、夫を焚きつけます。
弱気になった夫を罵ることさえします。
ところがですよ。
ちょい幕が変わり、夫が新たな予言を聞いて立ち直ってきた頃。
マクベスの妻。病んじゃいます。
夫と同じような症状になるんですね。
罪に耐えられなくなるんです。
そこらへん、よくわからず。
いや、おまえ、あんだけ夫、煽ってたやん??
なぜ急に罪の意識に苦しむことになったのか、2回読んでもわかりませんでした 笑。
結局、妻は罪に耐えられなくなった結果、亡くなってしまいます。
夫のマクベスも、殺害した元王の息子に討ち取られます。
そして、元王の息子が王位につきます。
〜〜まとめ、雑記〜〜
ストーリー。ほぼ順番に書いちゃいました。
それくらい、正直、悲劇??どこが??って作品ではありました。
強いていうなら、確かに罪の意識は苦しいですね。
罪と罰で、2人目の殺人に対して、苦悩から逃れられなかったラスコーリニコフの感じと同じです。
これに似た感覚。僕も正直持ったことがあります。
くだらない事したなって感じで、今でもたまに思い出して、苦しくなったり、声を上げたくなります。
魔女とか妻とか、色々他のせいにはできますが、やっぱり自分がしでかした事ですからね。
どこか、自業自得感が強いです。
簡単なストーリーです。
・スコットランドの将軍マクベスは、戦場での勝利の帰路、バンクォーと共に荒野で3人の魔女に出会います。
魔女たちはマクベスに「あなたはグラミスの領主であり、次にコーダーの領主となり、ついには王になる」と予言します。
同行してた将軍、バンクォーには「あなた自身は王にはならないが、子孫が王になる」と告げます。
直後、マクベスが「コーダーの領主」に任命され、予言が現実味を帯び、マクベスは王位への欲望を抱き始めます。
・マクベスの妻は、夫に王位を奪うよう促します。
ダンカン王がマクベスの城を訪れた夜、夫婦は計画を立て、マクベスは王を殺害します。
罪の意識に苦しむマクベスを妻がが落ち着かせ、証拠を家臣たちに擦り付けます。翌朝、ダンカン王の死が発覚し、マクベスは王位を手に入れます。
・王となったマクベスですが、バンクォーの子孫が王になるという予言に脅威を感じます。
マクベスは暗殺者を雇い、バンクォーとその息子フリーアンスの殺害を命じます。バンクォーは殺されますが、フリーアンスは逃げ延びます。
その後、バンクォーの亡霊が現れたことで、マクベスの精神はさらに不安定になります。
・再び魔女を訪ねたマクベスは、「女性から生まれた者には倒されない」「バーナムの森が城に迫るまで安全」という新たな予言を聞き、自信を深めます。
しかし、マクダフという貴族が反旗を翻していることを知り、マクベスはマクダフの家族を虐殺します。これにより、マクダフは復讐を誓います。
・マクベスの妻は夫の暴虐と罪の意識に耐えられなくなり、精神を病んで死を迎えます。
一方、マルカム(ダンカン王の息子)率いる軍勢が、バーナムの森から城へ進軍します。木の枝を持って擬装する兵士たちにより、「バーナムの森が動く」という予言が現実となります。
マクベスは最後の戦いでマクダフに立ち向かいますが、マクダフは「母の胎を裂いて生まれた(帝王切開された)」ため、「女性から生まれた者ではない」とされ、マクベスを討ち取ります。
物語はマルカムが新しい王として即位し、平和が訪れる場面で幕を閉じます。
そのまんまですね。少し詳細、付け加えました。
4大悲劇は読了。
なるべく早いうちに悲劇について考えてみようと思います。
では、また。