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68 壊れた人たち。 「気がついたらオタク女子に約50万ほど貸し付けていた」 その10

2024年 9月 4日の週の事情

やはり、スマホが止まった事をLINEで報告される。
さすがに、もうこれ以上はお金を貸すわけにはいかないので、こちらにも事情があるんだよって説明。

今もそうしてるようですが、駅やカフェのWi-Fiからならつながるとの事。
じゃ、それで乗り切って!と突き放す。

ってか、LINE来た理由が、スマホ止まったがメインではなく、物販の整理券?が欲しいとの事。
一緒に物販の整理券を申し込んで欲しいとの協力要請。
いや、あなた…?物販?何を買う??
そんなもんより、スマホ代に精神注ぐべきじゃ??ってか、金返せ(笑)

って思いましたが、楽しみにしているところ水を差すのはよくないので、いつか機会を伺ってやんわりと諭してみようと思います。

変わらず貸付け54万5千円。

noteを公開する時に読み返してますが、ほんと、甘々ですね。ここ、キレて差し上げるべきでしたね。
それでもスマホ代を断ってるの、かなり進歩で、記録をつけた効果だと思います。

「気がついたらオタク女子に約50万ほど貸し付けていた」  その10

そんなわけで、はじめてのコールセンターでのお仕事。

いろんな人たちとお話をすることが多かったんですけれども、その中で印象に残ったのは、前回の人の好き嫌いもそうですが、次に驚いたのは、精神が壊れた人たちが多かったって事ですね。

オタク女子もそうなんですけれども、それに似たような人たちがたくさんいて、なるほど、コールセンター。
ギリギリな人たちが集まってるんだなって思いました。

コールセンターにもいろいろ種類があって、この職場はどちらかといえば、いや、ハッキリいって「ぬるい」コールセンターなのに…。

いや、ぬるいからこそ、こういう人たちが集まってるっていうのは正直あるかもしれません。

この後また別のコールセンターに行くことになったりするんですけれども、そこではそこまで壊れた人はいなかったので。ってか、壊れた人は職場にいれない気がします。
それこそ、金融機関とかになると、どちらかと言えばしっかりとした上品な品がある男性や女性が多いです。

さて、壊れてる人たち。
まず男性の方なんですけども、男性のほうは、よくも悪くもがあまり変わらないですね。

ただめちゃくちゃ壊れた人がいないだけです。

ノリとか話とか、全く同じでいい人が多いです。

僕が男性の見る時の比較対象が、今まで僕が働いていたどうしようもない職場の男性たちだからそうなってしまうんですけれどもね。

前はほんとにクソすぎたんだなぁとしみじみ思います。まぁ僕もそのその中のその一員ではあるんですけれども。

なので、女性の方中心になっちゃいます。

まず、1人目。
駒井さん。

この方、すごく若いです。
19歳くらいでしたね。当時。

何かの拍子に席が隣になり、一度話しただけで、意気投合しました。
後にも先にも、少し話しただけで、ここまで気が合うって感覚を持ったの、これが最初で今のところ最後です。

ほんと親子ほど年齢も違いますし、いろいろ状況も違うんだけれども、この人に関しまして、本当に連絡先やらLINEやら聞いとけばよかったなぁって思った唯一の人です。

ほんと、たまにお話ししたいなと思わされる人でした。

よく考えれば、僕はどっか壊れている女性の人に、好かれるというか、たかられるのかもしれませんね。
ほんと、気をつけないとです。

この方は自分で自分のことをパニック障害だとかやばいとかADHDとか言うようなタイプの人でした。

普通、こういうことを言う人は、そうでもない人が多いんですよね。
本物の障害だとかADHDていうのは、そのように自分を俯瞰で見ることができてできないと思われるので。
これは偏見かもなんですけれども。

彼女はその点、珍しく、自覚症状がしっかりあるタイプの人でした。そしてしっかりどっか変わってました。

彼女とよく話すようになった頃は、ちょうど仕事が暇な時期で、いちど席が隣になると下手すれば1日中しゃべってるって言う状態だったんです。

ほんといろんなお話を聞かされて、いろんなお話がどれも面白かったです。

1番印象に残ったお話は、彼氏との馴れ初めと家出の話です。
彼女は彼氏と同棲しているんですけれども、その出会いが彼女が14歳位の時に、チャットしながらゲームやってるときに知り合ったそうです。今ドキですね!

14歳?ゲーム?彼氏?と、いろいろ突っ込むところは多かったんですけれども。その頃彼女は関西のほうに住んでいて、彼氏は東京のほうに住んでいたそうです。

ある時。あ。その前に。
彼女の家庭環境は実はそんなに良くなかったようです。
父親が、主に言葉の暴力を振るうタイプの人だったようで、酔っ払ってでしたかね。そんな家庭環境でした。

ただ救いは彼女もそこそこ強く、しっかりと言い返したり殴り返したりしていたようです。
そりゃそれで危ないんですけれども。

そして、ある時。家族で大喧嘩をして彼女は家出したようです。その時確か17歳いや16歳位だったでしょうか。
彼女は家出をして、どこへ行ったか?そう、彼氏の元へ向かいました。

わざわざ関西から東京へ行ったようです。

彼氏は一人暮らしだったので、すんなり受け入れ平和に過ごしてたんですけれども。
家族は心配します。警察に捜索願を出します。
日本の警察。優秀なので、あっさり見つけます。

どうやらその時彼氏は仕事へ行ってたようです。
彼女は家にいて、インターフォン鳴らされたのかな?
警察だと名乗り、どうやら合鍵ももらっていたようで、鍵を開けて入ってきたようです。

その後、彼女は死に物狂いで抵抗します。これがほんとに恐ろしいんですけれども、包丁を持って「近寄るなぁ」ってわめき散らしていたようです…。

ところが、わりとあっさり説得されて、その後、東京から関西までパトカーで移動したようです。
パトカーの中では泣きじゃくり、その後熟睡したようです。どんなメンタルしてるんでしょうね…。

で、その話を誰かにしたときに、その誰かさんが彼女に「あんた逮捕されるで」って言われたそうで、僕に尋ねてきました。「私って逮捕されるんですか」と。

僕はやむを得ず答えました。
いや、もし逮捕されるんだったら彼氏の方だと。
その時彼女確か17歳から16歳立派な未成年ですからね。
彼氏は25歳かそれくらい。
誘拐とかそういうふうに取られてもしょうがない。
ていうか彼氏は逮捕されなかったのかと逆に問い詰めました。

どうやら、おそらく彼女の父親や母親もその辺の事は理解していたようでしたし、彼女いわく、なんかそういった同意書なのかな?何かそういうの書くことによって、彼氏の逮捕は免れたようでした。

ま、そんな感じで。
最近の若者の出会いと、付き合い。
家族の闇のようなものと、その闇の中で育った女性。

勉強になりました。

彼女自身、パニックというか、どこかスイッチが入るとウワーってなる。っていうのを、家出の話を聞いた際に繰り返し聞きましたし、どうなるのかってのも、家出や警察が来た時の包丁取り出した時点で察する事はできました。

確かに、家族も悪いです。
娘のスマホにGPS?をつけたりしてて、塾の帰りが遅いと車で捜索に向かうそうです。
ま、心配なのはわかりますが、少し度をこしてるというか。
塾の帰り、中学の同級生と偶然会い、近くのコンビニで話し込んでただけで、親が車で現れ、彼女も「アカン!」と思い、近くの公園へ逃げ込んだりしたそうで。
で、親もそれを追いかけたり…。

親もあんたも何しとんや…って話を聞きながら思ったもんです。

ただ、駒井さんは、壊れてても明るいというか、健康的というか、面白いんですよね。笑えるというか。

そりゃ、献血が趣味で、血をたくさんとられてクラってなるのが好きすぎるって話をしだして、
たくさん血を取られるために体重を誤魔化した話を嬉しそうに語ったり、
※献血って、体重によって、取れる血の量って決まってるようですね。

高校か中学か忘れましたが、授業で豚の頭を解剖する授業があり、みんなが引く中、ひとり喜んで豚の脳を触りまくった話をしたり、

仕事でミスをして、少し叱られた後、意味なくメモ帳に因数分解して気を紛らわしたりしている姿は、確かに少しいっちゃってる風ではありますが、それでも面白いんですよね。
常識はあるというんでしょうか…。

しかも彼女は、将来設計もしっかりしてるんですよ。

地元に帰り、専門学校で動画の編集とかを学び直し、今、バイト感覚でやってる動画編集の腕をしっかり磨くっていうね。

やがて専門学校に無事入学が決まり、辞めていきました。

ほんと、今、どうしてるか気になるNo.1のひとですね。
元気だといいな。

そう、今回は、壊れているんですが、自分でも気づいている、立派なお人の例でした。

では、また。

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