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気功の効力

実は台湾の大学に入学した際に、学士だったから体育の授業が必修で、
31歳にしてひと回り歳の若い子達と共に体育の授業を受ける必要があった。
運動は嫌いじゃないけど、せっかく台湾に来たので、
台湾にしかない体育の授業を受けようじゃないかと、
気功のクラスを選んだ。
気功は大好きな東野圭吾の「虹を操る少年」の巻末でも触れられていて、
気功師の手から光が発せれているのが見えたとかいう話だった。

日本で「気功」って聞くと施術する人がいて、
患者の背中や腰などの悪い部分に手をかざして「ハッ」とか言って
気を送って「治療してもらう」ってイメージだったんだけど、
台湾で言うところの「気功」は「体操」って感じで、
自分で体を動かすものが一般的。
人に施術してもらうのもあるみたいだけど。

賢くなる気功

それで、この気功が結構面白かった。
気功もいろんな種類があって、体育の授業で習ったのは
「智慧氣功」とかいって賢くなる気功って先生が言っていた。
大学一年の時に受けたんだけど、一年生って授業が平日毎日あって、
宿題も各科目でほぼ毎回出されるから、
夜2時に寝るのが普通で、朝は8時に起きて学校行くんだけど、
基本日中も分刻みで授業と課題のスケジュールを組まないと回らなくて
結構ハードな毎日だった。
けど、この気功をやった後は不思議と頭がスッキリするので、
気に入って土日も気が向いたときは、朝とか寝る前にやってた。

心身のバランスを整える気功

大学卒業して、日系の制作会社で働いてた時に、
ちょっとしたご縁でまた別の気功に出会って、
今は毎週土曜に「平甩功」という気功をやっている。
平甩功は健康を目的とした気功なんだけど、
この効果が結構すごい。
どのくらいすごいかと言うと、
末期ガンだった人で余命三年とか宣告された人が、
平甩功を毎日やるようになってから、健康に7年も生きている。
でも話すと長くなるから平甩功についてはまた次回。

ちなみに平甩功を確立したマスターは
日本の気功師みたいに他の人に施術して病気を治癒したりもできるらしい。
実際に整体師のミスで靭帯に異常を来してしまい、
杖を突いて歩いていた友人がいたんだけど、
彼女はそのマスターに施術してもらった後、杖なしでも
ゆっくりとだけど自然に歩けていた。

施術してもらう気功の効力

今回はコレが本題。
いつも土曜日の授業後にみんなでお茶を飲みながら歓談してるんだけど、
その時にたまたま医学を学んでる大学生の生徒がいて、
東洋医学から施術してもらう気功の話になった。

施術してもらう気功っていうのは、
気功師自身の気がすごく整ってるから、
相手の乱れた気や身体の状態を整えることができるんだけど、
大体その場では良くなっても、持って1、2週間
気功師の能力にもよるけど、
そんなに力のない人に施術してもらうと
数時間しか効果が持たなかったりする。

自身でも施術できて、気功を教えてくれている先生が
お茶を淹れながらそう話してくれた。

実は、日本で働いていたとき、
同僚や、地元の先輩で気功に通って腰痛を治してもらっている人がいて、
私も一度ぎっくり腰になったことがあって、
冬場になると毎年辛かったから、
地元の先輩の通っていた気功に行ってみたんだけど、
全くと言っていいほど効果がなかった。
15分そこらで終わって3千円か5千円ぐらいかかっただろうか。
とても虚しい気分だった。。。

「気功って施術者と受ける側の気が合う合わないってあったりする?」
「もちろんあるわよ。だから気軽に他人に施術するもんじゃないわね
マッサージなんかでも同じことなんだけど、気が合う合わないで、
逆に症状が悪くなることだってありえるからね」

と、納得のいく答えが返ってきた。
私が日本で受けた気功が全く効果なかったのは、
その先生と気が合わなかったのが原因なんだ。

さらに先生は、以前施術を受ける気功に大金を払い
効果がなかったので、私の通う気功の道場に習いにきた、
あるお金持ち夫人の話もしてくれた。
その夫人は気功の施術師に毎回日本円で100万ほどの
施術費を払っていたそうだ。
施術後は効果があるんだけど、数日すると効果がなくなってしまい、
流石のお金持ち夫人でも、
完治する見込みのないその場限りの施術に
毎回の100万も払っていてはお金が持たず、
自ら気功を習うことにしたとのこと。
この気功師の暴利ぶりにビックリしつつ、
やっぱり自分の健康は自分で管理しないとな。
お茶をすすりながら思った。


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