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鏡であり、包丁にもなり、血液のようなお金

今日はデジタル通貨eumoを発行している、
eumo Academy12期で学んだことをシェア

eumo はデジタル通貨を発行しているSaaS (Software as a Service)で
今の資本主義社会に疑問を持った、元エリート金融マン2人と
経営オタクの3人が立ち上げた、
自律分散型の共感資本社会を広げるための組織です。
eumo株式会社については、
公式サイト前回のブログを参考にしてください。

さて、eumoはデジタル通貨を発行しているだけではなく、
「自律分散型の共感資本社会」を広めるべく、
お金についての講座を開催しています。
一つは私が受講したeumo Academy、
もう一つは共感コミュニティ通貨デザインコース。
コミュニティ通貨デザインは、なんとなく
「コミュニティ通貨の作り方から導入まで」と、
想像がつくのですが、eumo Academyは全く何を学ぶのかが見えないw
けれども、自分の周囲でよく話題に上がるし、
eumo通貨もたくさん貰ってしまったので、
その通貨で受講して、共感資本社会とはなんぞや?と学ぶことにしました。

以下今回のブログの目次です


eumo Academyの概要

eumo Academyを受講することになり、
メールでカリキュラムが届くと、前12講座の、
毎回変わる講師陣のメンツにビックリ。
特に最初からなんの概念も持ってはいなかったし、
投資とか金融系の授業でないことは想像していたけど、
講師&講座内容には、エーザイ株式会社に勤め、
医学博士/経営学修士を持つ高山千弘さんの
「SDGsと世界の潮流に対する知識ベースのSDGsの実践」
~共感を伴う共同化からの視点~、
医師で医学博士の稲葉俊郎さんが教える
「いのち中心主義の未来へ」~いのちの歴史から~、
太宰府天満宮宮司の西高辻信宏さんの
「新しい価値と歴史を紡ぐ~太宰府天満宮の取り組み~」、
と全くお金との関連性が見えない講師陣とその講座内容。
もちろん、「あ、お金の講座っぽい」って思う講師と講座もあったけど、
12期ではただ一つ、eumo最幸顧問で元銀行員の新田信行さんが教える
「お金と幸せ」という講座でした。
eumo Academyの講師陣は毎回同じというわけではなく、
そして講師が同じだったとしても、
講座の内容も毎期アップデートされているそうなので、
期によっては、もっとお金の講座っぽい講師陣と
講座内容だったこともあるかもしれません。

でも、面白いのは単体で見るとまるでお金と関係ないんだけど、
「共感資本」を広めたいeumoだけあって、
「共感」と「資本」の講座をしてたんだって、
今になって気づいたこと。お金ってそれ自体はなんの意味も成さないって、
eumo創設者の皆さんがいうように、資本でしかないんだなと。

じゃあ資本ってなんだ?って思って調べてみると

精選版 日本国語大辞典
① もともとあるもの。生まれつきそなわっているもの。
もと。〔釈名‐釈姿容〕
② もとで。もときん。もと。資金。
比喩的に、活動などのもとになる大切なものの意にも用いる。
③ 事業、営業の成立、存続に要する基金。
株式会社に株主が出資した資金。資本金。
④ ( [英語] capital の訳語 )
(イ) 生産の基本的要素(土地、労働、資本)の一つ。
(ロ) 価値をみずから増殖する価値。
(ハ) 利益を得るために、提供され、使用される貨幣。

コトバンク:精選版 日本国語大辞典

そっか、確かに「体が資本」って言ったりするから、
元々自分や他者が持っているもの(資本)に共感していくのが
共感資本なのかな?と全12講座を終えた今は思います。

すると普段私たちが使っているお財布の中にあるお金ってなんだ?
ってなりますよね?それに「共感資本」って経済回るの?とも。

なので、eumo Academyで一番お金の講座らしかった、eumo最幸顧問であり、
元金融マンの新田信行さんから学んだことをシェアします。

目から鱗だったお金の本質

新田さんの講座を学んで、自分がいかにお金のことをよく知らずに
普段お金を使っていたかを思い知らされました。

お金の3つの機能

新田さんはお金には以下の3つの機能があると教えてくれました。
・交換機能:商品との交換
・尺度機能:その商品がいくらで取引されるのかの価値を測る
・保存機能(腐らせずに済む):野菜や魚のように腐らない

こんな当たり前のようなお金の機能を分類して考えてみたこともなかったです。
そしてお金は人が作り出した道具の中でも独特で、鏡のようなものだとも。
面白いのは、「お金をどう思っていますか?」
という質問をするとその人の人生観が出るというもの。

そしてお金は単なる道具なのだけど、
取り扱いを間違えたり、粗末に扱うと危ないんだよ、といい、
お金と似たような性質を持つ道具として包丁を取り上げ、
包丁でゲームをやりますか?って。
FXのようなマネーゲームもそれと同じことだという
新田さんの言葉に正直ゾクっとしました。
私は全く株とかやっていないけど、台湾で生活していると、
朝晩の通勤電車の中で必ずと言っていいほど
赤と緑の折れ線グラフを眺めている社会人を見かけるので。

新田さんは例え話がうまかった。
お金を包丁に例えたかと思うと、今度は血液に例え、
とはいえ、お金も使わないと腐っていくし、
全身に循環させてこそ健康になるんだと言っていました。

金融という言葉の意味

今まで「金融」という言葉に悪どいイメージを持っていました。
「金融ローン」とか「融資」とかいう言葉から「サラ金」「取り立て」みたいな連想をしていたからだ思います。

だけど、新田さんの講座で「金融とは」=「資金を融通すること」
=「お金を動かすこと」
お金は血液みたいなもので、全身に「行き渡ってこそ健康になる」
と言っていたので、それを聞いて以来、
「金融」という言葉に悪いイメージがなくなりました。
それって普段のお金を使うことと変わらないんじゃないかな?と。
だけど、お金を使うのにも使い方があるんだよ。
という言葉にさらに学びを得ました。

お金の4つの使い方

1 支払う/対価を受け取る
2 貸す/借りる
3 出資する/出資してもらう
4 あげる/もらう

支払う
どこにお金を支払うかが大事で、
買い物をするなら、なるべく自分が大切にしたいお店に支払った方が良いくって、
お気に入りのお店が潰れてから嘆いても遅いと。
台湾ではお店の回転率が早くて、激戦区では1年ぐらいで潰れてることも結構あるので、気に入っているお店には足繁く通おうと思いました。

対価を受け取る
これに関しても、「生活資金のため」と
やりたくもない仕事は受けないようにしようと
こういう、「ライスワーク」で得たお金は、そこで得たストレスを払うために全てお酒やお菓子、人によってはタバコに変換されて無くなるんだなと腑に落ちたのです。

貸す/借りる
ここもまた大事でお金には
貸していいお金、貸しちゃいけないお金、
借りていいお金、借りちゃいけないお金があり、
貸し借りは相対となるものの代替があることが前提、
投機的なギャンブル目的に使うお金は貸しても借りてもいけないとのこと。

出資する/出資してもらう
これは自分が応援したい人に対して行うもの、
で期待をかけることとも似ているのかなと思いました。
でも、お互いがプレッシャーにならない範囲で行いたいなぁー。
クラファンがまさにここですよね。

あげる/もらう
ここに関しては返せる見込みのないお金は貸して、と言ったり、
貸したりしてはダメだし、正直に、「ください」といってもらったり、
あげたりするのが、お互いの関係性を友好に保つためにも大事だなと学びました。

お金の本質を知って思うこと
実は、以前マネーワークという、お金のブロックを外すという
ちょっと変わった講座を受けていたこともあり、
お金との付き合い方はその人の人生観が出るというのを知ってはいたのだけど、
元金融業界で働いていた方もそう思うんだ!って。
改めて、お金にはそんなミラー効果があるんだということに感心しました。
そういえば、マネーワークを日本で広めている青野さんも現役税理士として、
お金に関するお仕事をしていて、人々のお金に対する反応に疑問を持って
マネーワークをイギリスのピーター・カーニックに師事して学び、
日本で広め始めたのでした。
ピーター・カーニックは経営コンサルタントとして、
個人のビジョンを実行するにあたってぶち当たる、
資金としてのお金のブロックを解除するワークを行っています。
本当は自分は何がしたいのか、どこにお金を使うと幸せなのか。

マネーワークもeumoも手放す経営ラボを通して知り、
学んで行ったことなのだけど、どれも学びが深い!
やっぱり最終的には自分と繋がることが大事なんだなと思いました。
次回はeumo Academyで学んできたことを、
どうやって実践するのか、という観点からのブログを書こうと思います。


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