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冷蔵庫のナムルでビビンバ
アンニョン!
韓国の美味しいもの語り、「アンニョン食堂」です。
先日オモニの家で、数年前に亡くなったアボジの法事がありました。
法事は夜にするので、昼間にお供え物の料理を準備します。
さて、お昼時。
子供達もいるし、簡単に済ませたいけどどうしようねえ、
と、オモニと二人で考えていました。
炊飯器を覗くと、ご飯が少し残っています。
冷蔵庫には、法事でお供えするためのナムルが色々スタンバイしています。
「オモニ、ビビンバはどうですか?」
「おー、それはいいねえ!」
ということで、あるものでビビンバにして食べることに。
「昔は法事前にお供えする料理に手をつけるなんて絶対にしなかったんだけど、今は孫たちが美味しいうちに食べることの方が大事だからね!」
とオモニ。
オモニは田舎の裕福な家出身なので、実家ではお正月や中秋節、法事になるとそれはそれはたくさんの料理を作って、
親戚や使用人、近所にまで配っていたそう。
オモニも以前はそういう行事の度にたくさんの料理を作っていましたが、
近年、身体も無理がきかなくなってきたので、
料理も法事も、かなりシンプルになりました。
今回のナムルは5種類。
お供えのナムルは奇数揃えるのが決まりです。
3、5、7種類など。
ナムルだけじゃなく、果物や魚など、全ての数を奇数にします。
これは陰陽五行で、奇数が天の数、陽の数であるということからだそう。
もやし、
チュィナムル、
干し朝鮮かぼちゃ、
干しゴンドゥレ、
干しワラビ。
この干し野菜はオモニの故郷から取り寄せたり、
全羅道のチリ山で野菜作りをしているおばあさんから送ってもらったりしたもの。
オモニの材料へのこだわりは半端ない。
干したものを水で戻して、茹でて、炒めて味付けする。
一品ずつ食べても本当に美味しくてどれだけでも食べられます。
ステンレスのボウルによそったご飯が隠れるほどたっぷりナムルをのせて
粉屋さんで絞ってもらったエゴマ油と、自家製醤油をかけてしっかり混ぜる。
コチュジャンで味付けすると全部コチュジャン味になってしまうので、わたしは醤油派。
もやし、葉野菜、干し野菜、それぞれのナムルの味が複雑に絡んだ味が感じられてとっても美味しい。
子供達はコチュジャン派。
ビビンバを自分のお皿にとってから、少しコチュジャンをのせて混ぜる。
目玉焼きも外せない。
フライパンに少し多めに油を敷いて、
白身の周りはカリッと、黄身は半熟に焼いて、
ビビンバの上にのせます。
卵以外は完全菜食。
野菜をこんなに楽しめる、韓国料理は素晴らしい!
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