短歌「ゆでたまご。」
こんにちは。秋月祐一です。
短歌十首、お届けいたします。
ゆでたまご。 秋月祐一
ありがたう。ふたり+一匹で幸せになります(そのうち子どもがほしい)
ほつとした。とたんに痒くなつてきた、きのふ蚊に刺されたところとか
ゆでたまご。といつも答へる買ひ物のついでを聞くと、さも真剣に
あまざけの。豆乳割りを飲んでゐる、ゆでゆでぽんぽんまるだしのまま
ピノコ似の。奥たん嬢ちやんひたすらにねむる、一日十九時間も
サビねこの。くうちやんよりも長時間ねむつてゐる、といふ疑惑あり
アラ50で。バツ2無職のおつさんを選んでくれた、度胸のある子
こどもふく。めいたサイズの妻の服たたむ、真夏のコインランドリー
おほぐちを。あけて欠伸をする妻を見ないふりして、見てゐる夜ふけ
かいだんを。降りられなくてくうちやんは、上からぼくらを見送つてゐる