ベンチャー×宇宙業界×経理、"ここでしかできない仕事"とは?
こんにちは、インターステラテクノロジズ(以下、IST)の人事です。ISTでは現在、経理グループのメンバーを募集しています。今回のnoteでは仕事内容とISTの経理の魅力について、経理グループ・リーダーの遠藤にインタビューしました。
──これまでの経歴と、現在の仕事内容について教えてください。
食品や通信業界などの経理を経て、2022年4月に入社しました。主な日常業務は支払いや経費精算業務ですが、月次決算業務に加えて基幹システム導入、内部統制や運用フローの改善といった経理部門の効率化と組織運営も私の担当です。
入社してからISTが上場準備企業のフェーズに移行するにあたり、会計規定の修正が必要でした。特に、上場を見据えた管理体制に移行するため、業務効率化や決算数値可視化のための基幹システム導入には注力しました。
──前職はロケット業界とは全く異なる業界とのことですが、どういった経緯でISTに入社されたのでしょうか?
一言で言うと、ISTの"スタートアップ×宇宙"という組み合わせに魅力を感じたからです。ISTの存在自体は、以前からファウンダーの堀江の動画を通じて知っていました。最初は、ロケット業界がどのようなものなのかを見てみたい、という純粋な興味からISTの会社説明会に参加したのですが、そこで知ったISTが掲げるビジョンや、さらに「MOMO」の打上げに携わった社員の話に共感し、転職を具体的に考えるようになりました。
これまでさまざまな業界の経理を経験してきましたが、ロケット業界という未開拓のフィールドと、上場を視野に入れた企業の経営に参加する機会は、今後のキャリア形成といった視点でも、自分をさらに成長させるための大きなチャンスだと感じました。
当時はまだ上場に向けての具体的な計画が立ち上がっていない時期でしたが、その時すでに「いずれISTは上場する」と確信できるほどの将来性を感じていました。上場準備から上場までをやり遂げられることも、経理に関わる人間としては非常に魅力的です。また、スタートアップで、かつ宇宙業界といった組み合わせも"ここでしかできない仕事"を求めていた私にとって、理想的な環境と感じ、入社に至りました。
──ISTで経理をする中で、特に困難だった業務や、これまでの経験が通用しなかった点はありますか?
経験したことがない業界というだけあって、たくさんあります。入社したばかりの頃は、これまで在籍した会社で経験してきた月次決算のような業務が定型化されていないところが特に苦労しました。現在も経理人員体制が十分とは言えないため、日次業務に工数を割かれ決算数値確定や経営層への報告に時間がかかっています。
また、会計処理に関しても、”ものづくりの総合格闘技”と言われるロケットという製品を製造・開発するために多くの材料・資材などを扱うため、これまで私が経験した業界と比較すると扱う金額の規模感や管理すべき固定資産、材料点数、期間が大きく異なります。
特にISTは研究開発段階にあるので、棚卸資産の管理一つを取っても、一般的な企業の方法に合わせるべきなのか、それともIST独自の方法を開拓していくべきなのかという問いが常にあります。実を言うと現在もまだ模索していますが、苦労とともにやりがいがあるのがISTの経理のおもしろさだと感じています。
──他部署の方とも連携されたとのことですが、経理の方から見たIST社内の雰囲気について教えてください。
現在メンバー数は130人近い規模の会社ですが、部や役職の隔たりがなく、社員同士の繋がりや風通しの良さを感じます。経理として、特定の部署の交流にとどまらず、購買や開発まで幅広く連携して業務を行いますが、業務フローの改善や新たな施策の運用を行う際に他部署から意見をもらえる雰囲気があります。このような自由な発言や提案が可能な雰囲気は、職場全体が互いを尊重し、協力的な関係性を築いているからこそだと感じています。
ただ、自分の裁量を幅広く持てるだけに、業務量が一人に集中しすぎてしまうことが課題となっています。これを解消するために、新たなメンバーを募集し、役割分担を明確にして、上場準備に向けてさらなる業務効率化を図りたいと考えています。
──上場準備に向けた組織強化とのことですが、経理部で新たに募集するポジションの具体的な仕事内容や期待したい人物像について教えていただけますか?
今回は、経理グループのリーダー候補としてグループ業務を推進してくれる方と、プレイヤーとして会社の経理業務を滞りなく遂行していただける方の2つのポジションを募集しています。
まず、リーダー候補の方にお願いしたい業務は、主に棚卸資産に関わる原価計算と固定資産の管理です。ISTで扱う資産は経済的な価値が非常に高く、さらに、ロケットという特性上、膨大な部品点数と長い生産のリードタイムがあります。固定資産は一般的に購入することもあれば、部品や材料から自家建設する場合もあります。
また、棚卸資産については試験用や研究開発用など開発フェーズによって会計処理も変化します。それぞれがインパクトの大きい金額のため、適切な会計処理のできる経理としての専門知識や経験をお持ちの方に入社していただけると心強いです。
プレイヤーの方には、会社を支える日々の会計業務を担当していただきたいと考えています。具体的な業務として、請求書管理、業務フローの遵守などがあります。私や経営層で構築したルールや仕組みに従って、業務を円滑に進めていただきたいと思っています。加えて、業務を遂行する中で自主的に業務改善や運用フロー構築などにも携わっていただきたいと思っています。社員数も今後さらに増加する予定であり(2023年6月現在129名)、会社の成長フェーズを経理の側面から後押ししていただける方をお待ちしています。
いずれの場合も、役職に関わらず自分たちでルールを作り、運用し、改善するといったサイクルで業務をすることが求められます。経験ももちろん大切ですが、同様にISTならではの新しい挑戦を楽しめる方、上場へ向けて社内外の関係者との折衝やロケット開発における会計処理に能動的に関わっていける方、他のメンバーと協力しながら問題を解決していける方を求めています。その上で、日常的な業務を確実にこなせる方とも一緒に働けたら、こんなによいことはありません。
──遠藤さんご自身がISTで挑戦したいことはありますか?
まず今一番の目標は、ISTの上場を成功させることです。ISTの社員が掲げるValueの中に「プロフェッショナリズム」という項目があります。「プロフェッショナリズム」とは、自らの使命を必ずやり遂げる人のこと。私自身はこれまで、上場企業での経理の経験はありますが、上場の準備から達成までは初めてとなります。
上場はISTという会社の挑戦でもあり、また私自身の挑戦でもあるので、必ずやり遂げたいと考えています。また業務を進める過程で、AI隆盛の現代でも経理の枠を超えた「経理×新たな領域」という自分の新たな武器をISTで見つけていきたいと考えています。
また、やはりロケットの打上げを当事者として見ることも大きな楽しみです。現在開発中の超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」の進化とともに「ZERO」が宇宙に到達する瞬間を見ることは、とても大きな楽しみです。上場や打上げがゴールではなく、「ZERO」の量産化や衛星事業との垂直統合といった会社そのものの成長にも目が離せません。
さらにその先で言うと、ISTと北海道大樹町によるまちづくりにも注目しています。ISTの本社がある大樹町では、1980年代から「宇宙のまちづくり」を掲げています。大樹町にはスペースポートや宇宙交流センターといった、宇宙の町ならではの施設があります。そのためか、地元の方々の宇宙にかける想いも強く、"スタートアップ×宇宙"という困難な挑戦をする私たちへの応援もたくさんいただいています。
“大樹町×IST”の「宇宙のまちづくり」がどう広がっていくのか、そこに経理としてどう関わっていけるのか。大樹町民として、ISTの社員として、この先がとても楽しみです。
おわりに
今回のインタビューを通じて、ISTの経理部門が抱えている課題と、たくさんの資産を管理する経理の果たす役割の重要性を改めて感じました。ISTでは現在、上場準備に向けて新たに経理を担当する方を募集しています。今回のインタビューを通じて、ISTの経理の仕事に関心を持っていただいた方は、ぜひ下記の採用ページからご応募ください。