【#新説ソアラ様っ】①
【#新説ソアラ様】①
【#新説ソアラ様】①
《私はシアラの妹のソアラと申します》
~シアラ組飛行場~
「シアラ様の震電がご帰還だ……シアラ様をしっかりお迎えするように……!!」
シアラ組の副官のヴィトさんが組員に檄を飛ばしています。
「あぁっシアラ様……!!早く、早くこのヴィトをその綺麗で艶めかしい御御足でお踏みください……!!」
ヴィトさんは、結構なM気質の癖がおありのようですね……
「ふぅ~震電は雷電と違って居住性は絶望的だわ……」
シアラ様がコクピットから降りました。
しかし、シアラ様はらしくないことに脚を踏み外してこけてしまいました!!
「シアラ様……!!シアラ様……!!シアラ様……!!」
ヴィトさんはパニックです!
シアラ様にたっぷり踏んだり蹴ったりしてもらうことばっかりが頭を支配していたのです……
「う~ん……あら?ここはどちらですか?私は誰ですか?」
ヴィトさんをはじめ、シアラ組一同は戦慄を覚えました……
ヴィトさんは、とっさに思いつきを口走りました。
「おかえりなさいませ……シアラ様の妹君、ソアラ様。お久しゅうございます。」
「私はソアラ……お姉様はシアラというお名前なのですね💕」
(私は取り返しのつかないことをしてしまったのではないだろうか……)
こうして、シアラの記憶を失ったソアラの物語が始まったのです。
(つづく)