【戦国武将討死列伝(自害・刑死アリ)】⑦鬼庭良直
列伝其の七『鬼庭良直<オニワヨシナオ>』
(1585年)大殿(伊達輝宗<ダテテルムネ>)の弔い合戦を行うべく殿(伊達政宗<ダテマサムネ>)は二本松城を攻められた。しかし、城はなかなか落ちずに時が流れ二本松城支援の連合軍3万が我等に迫ってた。殿は二本松城に備えの兵を残して7千の兵を率いて戦いに向かうことを決断された。 しかしながら兵力の差は如何ともしがたく殿は退却を決断され、儂に軍配を授けられた。かくなるうえはこの齢73の老骨に鞭打ち最後のご奉公を致そう。 儂は60騎程引き連れて連合軍を引き付けながら翻弄した。敵は躍起になって儂を狙い始めた。
「殿。お望みのままに覇業を推し進めなされよ。儂は冥土で大殿と見守りまする。」
儂はここまでのようじゃ。この老いぼれには勿体なき戦であった。
『鬼庭良直』討死