【戦国武将討死列伝(自害・刑死アリ)】25穴山梅雪
列伝其の二十五『穴山梅雪<アナヤマバイセツ>』
儂は武田家を裏切り織田方へついて生き延びる道を選んだ。勝頼に仕えて共に滅びる気など毛頭なかった。
(1582年)遂に甲斐武田家は名実ともに滅亡した。
そして同じ年に更なる激震が起こる。自らを第六天魔王とまで称した織田信長が本能寺にて明智光秀に弑逆され命を落としたのである。
上方から儂は這う這うの体で国元に向けて逃げ出した。しかし、誰かの息を帯びた刺客に狙われた。こうなることまで見通せなんだ。無念じゃ。
『穴山梅雪』討死