最近のカントリーミュージック
シャブージーというカントリー歌手をご存知でしょうか?
ビルボードを見ることがある人は気づいているかもしれませんが、現在、ビルボードチャートの1位はなんと今年の7月に1位を取り、何度も浮上して29週もチャートにとどまり11月にまた1位、14週連続トップにいるシャブージー(Shaboozey)の「A Bar Song」というカントリーの曲です。ご存知でしょうか?
黒人アーティスト(バイレイシャル)の曲がHot 100とカントリー・ソング・チャートで同時に1位を獲得したのは、今年の3月2日付で1位に初登場したビヨンセの「テキサス・ホールデム」に続く史上2組目の快挙で、黒人男性アーティストでは初となります。
曲はアコギから始まり、スチールギター、フィドルが入り、非常にカントリーらしい曲調、曲の中身もバーで愚痴る男たちの歌でカントリーらしい?!感じがします。彼は2018年にスパイダーマンの映画のサントラの楽曲から注目され、2024年のビヨンセの話題になった「カウボーイ カーター」でコラボ参加し、その直後に今の曲でトップに出てきました。彼はヒップホップとオルタナカントリーを結びつけていると言われています。
他のチャートのメンバーを見てみると、レディガガやティーン世代に人気のビリー・アイリッシュ、サブリナ・カーペンターに続いて5位にはこれまたカントリーとしてシングルを出しているポスト・マローン(元々ラッパー)とモーガン・ウォレンのデュエット、8位にモーガン・ウォレン単独、21位にジェリー・ロール(彼もラッパーでカントリーに移ってきた)、24位にモーガン・ウォレンがまたしても。48位にザック・ブライアン、49位にルーク・コムズの二人がようやくカントリーらしいカントリーアーティストで登場します。
それにしても、通常のオールジャンルのビルボードの上位にカントリーがこの人数入ってきているのは、この20年前後では今が一番多い気がします。そしてその歌手たちが元々ラッパーというのも印象的です。
ただ昨今、ビルボードの集計の仕方って現代では合ってるのか?という話題も多いので本当に1位(つまり、アメリカ中の人が聞いてるよ〜)に値するのかどうか若干微妙なんですが、ビルボードで1位と海外のメディアでも取り上げるぐらいなので現在バイレイシャルカントリーミュージシャンを1位にすることは何らか音楽業界全体で意味があるのだろうと私は思ったりしてます。反対にアラン・ジャクソンがリメンバー古き良きカントリーと語ったり、キャリー・アンダーウッドが静かだったり、マレン・モリスが、まあ、じゃあ、カントリーに戻るわよ、、というあたりもきっとどのタイミングでどのジャンルを盛り上げて、、とか、音楽業界全体で考えられてるんだろうなとか(いわゆる大人の事情)あるのかもしれませんね。
Shaboozey – “A Bar Song (Tipsy)” | CMA Fest 2024
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