文化芸術活動の継続支援事業の所感
第一次でA2満額申請をした私としては第4次が令和3年の2月末まであるということで、”う〜ん、だったらもっとアレとコレに有意義に使えたのに、仕方ないけど”とちょっと思ってしまった。
期間がね。
今回は、正直、誰にも予測できないこの事態なので支援金をいつまでばらまけるか、欲しい人が現れるか、その前にコロナがおさまるか、、、なんて誰も分からない中で第一次が始まったわけなのでそんなことを言っても仕方ないのですが、結果的に見たら第一次の人たちで早々と満額決定が出てる人の中には、もっと有意義に使いたかったと思ってる人も多いのではないかと思いました。かくゆう私も。そして第一次の満額の人たちって大多数が「経済を回す」やり方でお金を使った人が多いイメージがあります。(いろんな人の情報を共有すると。当初、そういったおすすめみたいな文言が飛び交っていたのもあり。)つまり、イベントやコンサートを”あえて”企画してギャランティに回していた人が多かったような。反対に、2次、3次となってくると締め切り日程も迫ってくるし、何か企画する時間もきつくなるし、さしあたっての現金もいついただけるか分からなくて、結局は”自身の何かを揃えるお金に回す”方が多かったような気もします。そして最後の4次に至っては、「えっ!今から来年まで?今更金額的に何かできそうにないし!」と結局、自身に機材を揃えたり経験値を積むなにかのパターンに落ち着いた人が中心なのかも。(反対に第4次申請で初めて名乗り上げた人の中には2月ごろにイベントを企画という人もいるようですが、いつ採択されるか冷や冷やな現在かと思います)
ここで最新の情報を見ると、2020.12.18
第23回交付決定 2,278件(音楽1,049件、演劇387件、舞踊106件、映画・アニメーション107件、コンピュータその他の電子機器等を利用した芸術74件、伝統芸能44件、大衆芸能103件、美術272件、写真44件、生活文化9件、国民娯楽13件、舞台スタッフ70件)
音楽が演劇の3倍、これ交付が23回になりますがほとんど毎回そんな感じです。そりゃそうですね。演劇をしていた経験から考えても、一番最初に設定されていた10月末という期日。詩森ろばさんや、野田秀樹さんなどの団体の方々も話していましたが、演劇をやるには期間が短い、準備が厳しい、ましてや先立つものがない場合はそもそも申請しにくい、、という不利なのが演劇関係。演劇は練習期間も必要ですが劇場を押さえる必要や人員をどうするかも大きな問題になるし。最初の採択されるまで本当に初日を迎えられるのかお金はもらえるのかという不安と戦いながらだったのではないかと察します。
その点というか音楽はそんな大ごとにはなりにくいので申請がしやすいし、変な話ですがコロナはライブハウスのせいだと言われた頃は誰もがライブができなくて、反対にライブハウスのスケジュールは抑えるのは容易だったのではないかなと。(ただやはり実際やる人は多くはなかったけど)
たらればですが、来年の2月末までならば演劇団体も準備が可能だっただろうし、劇団員がそれぞれ100万近くを計上するやり方で劇団として大きな芝居を打ち立てることも可能だったかもしれないし、、、と今更ですが。
これはコロナのせいであって、そしてコロナだから助成金をいただけるわけでなんとも言えないですが、3次までにA2満額終わっちゃった人は4次でさらにA2並みに経済回せる人が多いと思うので2回目のお代わりがあっても良かったんじゃないかと思うのが感想です。
さらに言えば、確定申告してない人(主たる生計がエンターテイメントで食べてない人)、扶養に入っているので果たして申請して控除的に問題ないか不安だった人、というのも一定数以上いたのかと思います。それはオンカクの 栗原さんの話を聞いていても思います。確定申告をどうしたらいいのやらと頭を悩ませている人もかなりいるのではないでしょうか。
さて、来年は同じような助成があるのか、、いや、世の中コロナが終息して助成なんか必要なくなることを願います。