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私は樹木を腐らせた事があります。

思春期の精通。
それは男子中学生を人から猿にした。

チンコを触るとデカくなり、脳で何かが弾けたように快楽物質が齎さられる事に気が付いたのは、中1の夏。
ライフという深夜ドラマ(お前の席ねえからのセリフでお馴染み)で主人公が縛られてるシーンが頭から離れず、夜中にイチモツを弄った結果スプラッシュした。

それからはもうトイレをドームに例えるなら毎晩毎晩左中間本塁打。
大谷の記録を余裕で越す夜の大リーガーになった。40-40ならぬ包茎包茎。

猿は場所も選ばなかった。
ド○○ホーテのトイレ、スーパーのトイレ、公園のトイレ、団地の踊り場、友達の家、学校のトイレ。川崎の全てがシコリスポットになってしまった僕はラケットよりもチン棒を握りたいという気持ちでいっぱいだった。

タガが外れた猿は、部活だろうが夏期講習だろうが関係なくシコり倒す。
時にパケ死(携帯の通信量超過でとんでもない使用料になる事)が起きて親に泣きながら弁明した事もあった。

「動画見てただけなのに!俺は知らないよ!!」

殴られたぐらいの強度で咽び泣いた。
今思えば親は何かを察していたと思う。

また、親父のPCでエロサイトのお気に入りフォルダを作った事もあった。
当時はメモ帳にURLを保存するとか履歴を消す方法も知らないので全部オープンだった。

その潔さ故か親父からは何も指摘は無かったが、確実にバレていてきっちりウイルスやマルウェア対策をしていてくれたのだと思う。
この先親父が先立つ時には、必ず自らの口でお礼を伝えようと思う。仕事で使っていたPCでパイズリ動画調べまくって本当にごめんなさい。

表題の話に戻る。
シコ猿になってからの悩みは、精子の処理だった。

人一倍一生懸命シコる割に精子の処理がボトルネックになっていたのだ。

精子はとにかく臭い。
直ぐにでもトイレに流さないと臭いが充満する。
それに気付いたのは大学生ぐらいになってからでそれまでは正々堂々とトイレでシコり倒していた。

ゴミ袋にまとめるのも面倒。
団地のダスト室まで行きたくない。

何を思ったのか、当時の僕は2階のベランダから精子ティッシュを隣の木に投げる事にした。

隣の木は柑橘類が実り、2階のベランダ近くまでまっすぐ伸びている立派な木だ。
その木の枝の隙間に、器用に精子ティッシュをぶん投げていた。

1週間ぐらい経って、徐々に緑よりティッシュの白が目立つようになった。
ティッシュは徐々に雨や風で落ちるので、鳥のフンが掛かったような見た目になったので、家族からは何もツッコまれなかった。

1ヶ月経って、投擲していた木の枝葉の色が茶色ががっていることに気がついた。
葉っぱは虫食いにあったかのようにも見えるし、火で軽く炙られたかのようにも見えた。

それに気付いてから、木に投げる事は無くなった。
心のどこかでこれ以上やるとまずいと思ったのだ。木の見た目が明らかにおかしく、新緑に満ちていた面影が無くなってしまい恐ろしくなった。

それから数ヶ月経って、すっかり葉が枯れ落ちたその木は根元から伐採された。

トイレの流水に流す事が一番マシだと何故気付かなかったのだろう。思春期の発想は実に恐ろしい。

他にもTENGA遺棄事件やエビオスドカ食い遺棄事件などもあるが、前にも後にも木を腐らせた実績が大罪だろう。

うえきの法則のライバルキャラで出れる自信が有ります。

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