「突然、足が軽くなった。」24.12.12
今日も無事に定時で帰ることができた。
先輩2人とワイワイしながら、一つ上の階にあるロッカーを目指し階段を上がろうとしていた。
そのとき、
階段の一段目にA先輩が足をかけたとき、後ろからB先輩が軽くぶつかった。
A先輩の右足を見ると、なぜか靴下だけになっていた。
靴が消えた。
その瞬間、3人の笑い声が踊り場にこだました。
階下をのぞいても靴のかげは見えない。先輩Aが右足靴下のまま降りていくと、下のフロアの踊り場で発見できたよう。
階段と壁の隙間をスッポ抜けて落ちいていったらしい。
ケラケラ笑いながら上る階段は、エスカレーターのように身体をスーっともちあげる。
冬の夕方が明るくなった。