大浄化のひとり旅、はじめました。
2つ前の記事に書いたが、彼との溝が今までとは比べ物にならないほど深まっている。
数日前のこと。
1日半ほど口をきいていなかった彼にところへ行き、
「気持ちをクリアにしたいから、しばらく物理的に距離をとりたい」
と伝えた。
彼は、人生で一度も一人旅をしたことがない。
旅&お金を使う場所に対する価値観がこれだけ違えば、私の人生においてどれだけ一人旅が必要で大切なことなのかはどうやっても伝わらない。
理解できなくてもいい。
ただ、
「そんな信念を持っている私」を受け入れてほしい。
その議論の中でもいろいろあったのだが、ここでは省こうと思う。
最終的に彼は、首を縦に振るしかないという状態になった。
私の母親も、以前は大変な過保護だった。
母と彼は気性がとても似ているのだが、あの時の彼と母親の反応はそっくりだった。
普段の生活の中では強烈にこだわらなかったりするので「なんでもいいよ」の私。
しかし、
「なにがなんでもこうする」
と決めた時の私は、テコでも動かない。
私がこの姿勢を取る時は、当たり前だが同時にリスクも承知だ。
もしも彼に「絶対だめだ」と言われていたら、今頃荷物をまとめて日本行きの飛行機に乗り込んでいただろう。
これをわがままだと感じられたらそれまでだが、旅好きを含めて私なのだし、まるっと受け入れてもらいたいのだ。
人の好きなものや嗜好はその人そのもので切り離せない。
それこそが生きるエネルギーでもある。
そんなわけで、私は今、彼とイギリスで過ごし始めてはじめて一人旅をしている(一時帰国中を除く)。
久しぶりに、身体全身で「自由」を味わっているところだ。
誰かと一緒じゃ絶対に味わえない、羽根でも生えたんじゃないかと思うほどの軽やかさ。
行き先については、すぐに答えが出た。
そこは、ずっと前から行きたかった国内のある場所。
少し遠いのでなかなか機会がなかったが、ここはもう今のタイミングを待ってくれていたと確信した。
翌朝、大きなスーツケースに荷物を詰め込んで家を出た。
はじめはバックパックにしようかなと詰めてみたが、驚くほどパンパンで嫌になった。
私はぎゅうぎゅう詰めにしたり、自分が持って行きたいものを制限するのが好きではない。
心まで窮屈になってしまうからだ。
偶然にも、今年の冬一番の寒さの日。
外に出たら冷たい雨。
バスに乗っている間に、雨が雪に変わった。
私が大きな動きをする時は、必ず天候に変化が出る。
なんとこの日、ロンドンでこの冬はじめてとなる初雪を観測したのだった。
ロンドン市内から長距離バスを1回乗り継ぎ、Door to doorで約7-8時間(待ち時間含む)。
私が恋焦がれた場所、グラストンベリー。
今まさにグラストンベリーにいるのだが、この経験を語るには時間が足りなさすぎる。
というより、この町?村?は、電子機器と相性がよくないと感じている。
書きたいことがたくさんありすぎてPCを横においてはいるのだが、どうも異物感があり一向に開けない状態が続いたのだ。
グラストンベリーは、スピリチュアルで知られる不思議な場所。
「女性性」のエネルギーが充満する場所だ。
自然の豊かさと、空気のおいしさに感動している。
人で溢れたロンドンの街を散歩して帰ってくると、鼻の中が真っ黒になっている。
公園もあり一見自然も多いと思うロンドンでさえ、空気がこれだけ汚れているのだ。
それがどうだろう。
ここ数日、鼻の中が全く汚れておらずクリアなのだ。
これだけ素晴らしい自然の中に身を置いていると、全身全霊で浄化されていく。
そう、これはまさに私にとって歴史に残るレベルの大浄化の旅なのだ。
しばらくデジタルデトックスもいいなと身体が思うほどに、PCよりも本を開いている。
今は全身でこの時間を感じて過ごす。
おいおい綴っていけたらいいなと思う。