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【ヒルトンホテルでおひとりさま④】朝食ブッフェで五感と胃を満たす♡私の人生に必要な、豊かさを味わう時間。
ここヒルトンホテルで、私の部屋は325だった。
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私は数秘術の資格を持っているのだが、特に仕事に活かすとかではなく、普段の日常で自然に数秘に触れている。
ふとスマホを見るとエンジェルナンバーが並んでいるのが当たり前の日々だ(1111とか2222とか)。
無意識に見た番号を足す癖がついているのだが、
3+2+5=10=1
なるほど、この部屋のエネルギーは1。
ここから新たな自分としてのスタートを切れそうな、ここでもギフトをいただいた想いだ。
朝食会場は、フロントから少し奥に入るとある。
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11月後半のイギリスはどこもかしこもクリスマスツリーだらけだが、ヒルトンの落ち着いた雰囲気とぴったりのクリスマスのインテリアに囲まれている。
週末で、ほとんどが家族連れだった。
ここはヒースロー空港からほど近く、航空会社のCAさんたちもフライト前の優雅な時間をここで過ごしていた。
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私は、ホテルの朝食会場が大好きだ。
普段朝食はほとんど食べずに遅めのランチをとることが多いが、ホテルにステイする時はチェックアウト時間が午前中ということもあり、早起きして朝食を楽しめる最高の理由がある。
特にこういうホテルには必ずある、トッピングを選んで目の前で焼いてくれるオムレットが大好きなのだが、生憎大人も子どもも長蛇の列で、普通のスクランブルエッグにした。
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ちなみに、きゅうりはイギリススタンダードの味がないものでちとがっかり(仕方ない)。
グラストンベリーで食べたあの伝説のきゅうりからは、もう遠く離れた場所にいるのだ。
イギリスの文化として「イングリッシュ・ブレックファースト」があるが、ここはこれが叶う。
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私はあのビーンズが苦手で選ばなかったが、こういう文化を取り入れているのがいい。
イングリッシュブレックファーストを普通のレストランで注文するより、ロケーションもコスパも格段にいいのだこのホテルビュッフェは(値段は確か£15-18だったはず)。
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ミニパンオショコラが最高に美味しく、他の種類もたくさんあるにもかかわらず同じものを数回いただいた。
おひとりさまでおいしい朝食に向き合いつつ、たまたま眺めのいい席に案内されたのもあり、人間観察も同時に楽しんだ。
ロンドンはそれこそ「世界中すべての人種が集まっている場所」だと言っても過言ではないほど、地球の縮図のようだ。
日本と明らかに違うのは、子どもたちの自由奔放さかもしれない。
親が家族との会話と食事に夢中で、2〜3歳くらいの子どもを放任。
その子どもはブッフェでごったがえしているカウンターの周りをぐるぐる走り回り、何人もとぶつかりそうになっている。
背伸びすれば届くオレンジジュースのボトルを出してみたり、パンを鷲掴みにしてとったり。
また、他の子どもは自分の家族が相手にしてくれないのか、見知らぬ別の家族のところへ行ってブッフェのパンなどを渡して食べさせてもらっていたり(その家族もどこの子かわからないし、ここから離れないし、困惑の末のような)。
こちらに移住して2年以上が経ち、インバウンド爆発状態の日本を知らない。
もしかしたらもう、こういう光景が至るところで見られるようになっているのかもしれないなと思った。
しかし、ほとんどの家族たちに笑顔が咲いているのを眺めていると、豊かな気持ちになるものだ。
それぞれの家族にストーリーがあって、更にここは空港近くのホテルだ。
昨夜どこからかイギリスにやってきた人たちかもしれないし、今からどこか遠い国にフライトを控えているかもしれない。
数年ぶりに会った人もいれば、月に1度家族で旅行をしている人もいるかもしれない。
ここヒルトンに滞在して改めて思ったことだが、私にはこういう時間が必要だ。
バスタブをこんなに欲していると気付いたのもそうだし(冬だから特に)、朝食もおいしく、豊かな雰囲気のホテルでおひとりさまを楽しむ。
おもてなしを誰かにしてもらうこと、これ本当に大切。
家事は私の担当だが、得意でも好きでもない料理を作る毎日が、わりとしんどいのもわかった。
ここ数日一切料理をしていないのもヒーリング効果が抜群だった。
相手が何を食べたいかを一切考えなくてよくて、自分の都合だけを考えてメニューも時間も決められる生活。
もともと結婚願望なんてほぼ皆無だった私にとって、伝統的な家庭で生まれ育った人との生活がそういう自由のような部分を圧迫していたことにも実体験を持って気付いたのだった。
自分が心地よく生活するためにもっと工夫が必要だ。
朝食も終え部屋に戻り、チェックアウト時間まで再びバスタブに浸かった。
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朝も夜も、最後までバスタブは私の心身を癒やしてくれたのだった。
さて、この後いよいよ家に帰ることにした。
大浄化の旅のラストにふさわしい、優雅なヒーリングタイムの場所にここヒルトンを選んだ私にブラボー!
定期的に訪れたいと思うホテルを発見できて、すべての意味で大満足だ。
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