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【波照間島に住んでみた思い出⑪】バイバイ波照間島!仲良し4人で島を去った。

↑前回記事はこちら。



私が波照間島に住んでいたのは2019年12月〜2020年4月。

そう、ちょうどコロナが蔓延する直前に波照間に渡ったのだ。


12月の時点では本当に何事もなく、世界も普通の日常だった。


しかし、年が明けてコロナが徐々に取り沙汰されるようになる。



懐かしい安倍さんの画面ショット残ってた!


毎日のようにTVのニュースが騒がしくなっていくのを、私たちはまるで他人事のように感じて見ていた。


だってここ波照間島では、マスクを着用している人なんて一人もいなかったから(私たちは仕事で着用していたが終わったら普通に外す)。


観光客がちらほらマスクを着用しているのを見たくらいで、島民は誰もしていない。



しかし、人口500人程度の島のみんなは徐々に怖がるようになっていた。


こんな長閑な島にウイルスが持ち込まれるととんでもないことになる。


高齢者が多い上に、島には小さな診療所しかないのだから。



観光で成り立っている離島の島民の心境は、とても複雑だった。

「観光に来てほしいけど、ウイルスが怖い」

沖縄の多くの人がそう思っていた。



とはいえ、島から一歩も出ていない私たちにとっては、コロナ自体がファンタジーみたいで、どこか別の世界の話のようだった。


私は、タイミングを見計らったように「離島に隔離」されることになったのだ。



そんな仕事期間もおしまい。


チームメイトの内、私たち仲良しメンバー4人が一緒に終了することになった。


会社の人にべったりせずあっさりと距離を取っていた私たちは、延長をお願いされることなく島を去ることになったのだ。


実はこの期間中、色んないざこざ、システムの問題、あれこれがあった。


今わざわざ書くことでもないと思うので省くが、会社の人と距離を縮めることが島で上手くやっていくことの一つ大切なことなのかも知れない。


反発などはしないが、なんでもかんでも「はい」と笑顔で言うタイプではない私は、当たり前のことを当たり前のようにやっていた。


私はそういう小さなコミュニティの島ルールに価値を感じられず、多分4人みんなそんな感じだった。



私にとって喜ばしいことは、仲良しメンバーでこの島を去れるというラッキー!!



日々同じ家(小屋)で過ごし、一緒に仕事に行き一緒に帰ってきていたUともLast Momentだ。


通勤路のカーブミラーでUと。


仕事が終了してから確か2〜3日フリータイムをいただけたので、普段できなかったことをして最後の島時間を過ごした。



掃除、荷造りをしている間、ここに来た日のことを思い出していた。



虫嫌い2人による、巨大な虫との格闘の日々。


命について考えさせられる出来事。


島暮らしの楽しみ方など。


普段の生活では絶対に体験できないことに恵まれた。



声を大にして言いたい、波照間島の天然プラネタリウムはすごい。


今にも空から降ってきそうなくらい満点の星を、肉眼で見ることができる。


波照間島は、日本で唯一”南十字星”が観測できる。


波照間島を訪れたら、是非ニシハマビーチに寝転がって天然プラネタリウムを体験してほしい。



誰かとの共同生活は、2018年のニュージランドのホステル生活(6ヶ月)以来だった。


私はハウスメイト、ルームメイトに恵まれる星を持っているんじゃないかと思う。


虫嫌い同盟のTちゃん、虫に強いUとの共同生活。


特にUとは日を追うごとに仲良くなり、今でもたまにやり取りをする。


家の憩いの場にて。



明るいスナフキンUは今、酷寒の北海道で暮らしている。

いつか絶対に再会する!



昨年末、この時以来にTちゃんからも連絡が来た。


なんと久々に波照間島を訪れ、思わず私に連絡をくれたそうだ。


Tちゃん撮影、昨年末のニシハマビーチ!


雲が多いが、奇跡的に最後に晴れ間が見えたらしい。


波照間の神様からの「おかえり」だね!


あの女子寮という名の小屋が健在していると聞き驚いた。


しかし今現在寮は別の場所に新しく建て替えられ(めちゃくちゃ綺麗!!)、おそらく私たちの年があの小屋で過ごす最後のメンツだったんじゃないかと思っている。


本当にレア体験をした。



今現在イギリスにいる経緯を語ると、


「最高になっちゃんらしい人生!!」

と言ってくれた。


Tちゃんともきっと、いつかどこかで会えるんだと思う。



ラストナイトはチームメンバーでゆんたく。


実は、ここでみんな一番の本音を語ることが出来たと思う。


毎日の生活があって、言えないこともたくさんあっただろう。


数ヶ月、毎日顔を合わせたメンバーたち。


『終わりよければすべて良し』

とはよく言ったもんだ。


数カ月間、毎日顔を合わせていたメンバーと離れるとなるとエモーショナルな気持ちになる。


しかし私たち離れる組は

「やっと島から解放される!!!」

と、明日からの過ごし方にワクワクしていたのも事実。


きっと、送り出す方が寂しかったと思う。


人生で両方の立場を経験したが、やはり送り出す方が辛い。



4人いっしょに、波照間にバイバイ!

チームメイトが、港まで見送ってくれた。



心から感謝、ありがとう波照間島!!

[最終回はこちら]⏬

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Natsumi🇬🇧
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