フェニミズムの話②男女の友情について

わたしは会社の初期配属で総合職として広島で勤務している。おなじく総合職で広島に配属されたのはわたしふくめ4人。わたし以外はみんな男の子。とはいえ、彼らはけっこうフラットな感じで私を扱ってくれた。学生時代の友達の延長みたいなかんじもあり、あとはみんな広島に縁もゆかりもなかったので友達もおらず、その4人と過ごす時間はとっても長かった。

日々の仕事の中では男女の壁をひどく感じ、性別分業的な価値観に対する行き場のない怒りをかかえていたから、同期はけっこう私の精神を支えてくれたと思う。

ところで、さっきの同期の4人のうち、一人は家がとても近くて、夜ご飯をたべたり、のみにいったり、とにかく特に多くの時間を一緒に過ごした。とても気が合うし、優しいし、でもちょっと皮肉屋さんでほどよい雰囲気がとてもいい感じの子。お互い遠距離の彼氏彼女がいて、その悩みや愚痴なんかも、飽きるほど話した。

でもあるとき、彼が本気で私に好意を抱いていることが判明した。というか普通に面と向かって言われた。好きだから付き合いたいって。彼氏と別れてよって。嘘はよくないから、ここではキレイな部分だけを抜粋していることを注釈しておきますが・・・グヌヌ

たしかにずっといっしょにいたし、気が合うから私も楽しかったけど、お互い彼氏彼女がいるから、気持ち的には一線をひけてるつもりだった。相手もそれを了承の上だと思ってた。それが違ったんだってことは結構ショッキングだった。数少ない友達で、恋愛感情をもたないことで友達でいられてたと思ってたから、ああ友達じゃなかったんだって思うと辛かった。

でもこの件が私的にもっと複雑なのは、彼が私に好意を抱いたのは、同じ境遇で悩みを共有し、一緒に頑張ってきたから、みたいなことを言ってて。その点に関しては、あーわたし女なのに同志と思ってくれる人がいたんだ、ってなんか感動して。笑 机を並べて勉強するのはやっぱ大事だな。

わたしは彼氏が一番大事だったし、彼氏と結婚する未来しか想像してなかったから、付き合うとかはキッパリお断りした。

でも、必然的に顔を合わせるし、彼氏みたいに日常を共にして。でも彼とやってることは、わたしにとっては「本当は彼氏とやりたいこと」でしかなくて。

こんなことがあって、孤独と虚無をより一層重ねることになってしまった。男女の友情は成立しないんだと確信する派になってしまった。






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