ぼーっとすると「ひらめく」不思議〜脳の活動を探る
日々いろんな企画づくりやアイデア出しに迫られ、脳を悩ませているみなさん、こんな経験ありませんか?
お風呂でぼーっとしている時、トイレでぼーっとしている時、車窓からぼーっと景色を眺める時…このぼーっとしている時間こそが、ひらめきを生み出す鍵だと言われています。
このとき一体、脳ではなにが起こっているのでしょうか。
どうやら、デフォルトモードネットワーク(DMN) という脳活動があるらしいのです。デフォルトモードネットワーク とは、ぼーっとしている「無意識の時」に活動する脳のネットワークシステムのことで、「ひらめいた時の脳」と同じように、激しく電気信号を行きかわせているそうです。
ぼーっとする=脳を休める、と思いがちですが、実はこのとき脳は記憶の断片をつなぎ合わせ、活発に活動していたのです。
いろんなことをインプットし、考え、アウトプットし…日々意識的に集中して何か作業することが多いですが、脳の働きを知り、うまく意識⇆無意識を使い分けることが非常に重要です。
オススメは、綺麗な山景色を眺める、温泉に浸かる、キャンドルの炎を眺めることです。
”脳活動”に関連して、わたしが昨年参加したARTS ECONOMICS KYOTO2018の山口周さんの講演が非常に面白かったので、それを参考に一部紹介させていただきます。
まず、こちらの有名な動画(youtubeより)をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=P-PP35A0vHw
パスの回数ばかりに気を取られ、堂々と群れの中を通り過ぎるゴリラの存在に気づけないという面白い実験です。これは、ある一個のことに集中しすぎると広い視野で物事を見れなくなり、重大なミスや大切なことに気づけないということを示唆しています。
・無意識的に広く視野を持つこと=デフォルトモードネットワーク (DMN)
・意識的に狭い範囲で集中すること=セントラルエグゼクティブネットワーク(CEN)
講演の中で山口さんは、ビジネスの世界で数字だけにフォーカスしていると、CEN(右側)だけが働き、DMN(左側)が止まってしまい、広い視野は得られなくなってしまいます。よって、ビジネスの世界ではこの二つを交互に切り替えることが欠かせず、その切り替えに効果的なのがアート鑑賞(細部も見つつ、全体も捉える)なのではないか、と仰っていました。
その後、「正解のコモディティ化」や、これからの時代の「新しい価値を生み出す」ためにアートの重要性を講演してくださり、非常に興味深かったのですが、今回の記事は脳活動の話でとどめておきます。
興味のある方は、こちらの山口さんの書籍を読んでみてください。
ぜひみなさんも、脳の活動を理解することで、意識⇆無意識をうまく使い分けましょう!
参考URL:https://studyhacker.net/columns/hirameki-bonyarinou-onaji https://diamond.jp/articles/-/163398?page=2
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